2017.05.01 |暮らし

介護生活にハーブを!<8>お肌のケアに役立つ「カモミール」「カレンヂュラ」「アプリコット」

 今や、私たちの暮らしにおいて、様々な形で利用されているハーブ。西洋だけでなく、日本でも昔から健康のために、ハーブの力が生かされてきました。

 介護生活にもぜひともハーブを活用してほしいと、写真家でハーバリストの資格を持つ飯田裕子さんが、介護する人・受ける人へ、ハーブ暮らしに取り入れるヒントを提案するシリーズ、今回は、肌ケアに役立つハーブの紹介です。何かとトラブルが起きがちな肌。普段の生活に、ハーブを役立てて、健やかな毎日を!

カレンヂュラ4

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 肌は健康を写す鏡とも呼ばれています。細胞や血液など体の内側を保護しながら、肌もまた呼吸し、酸素や栄養を取り入れて、睡眠時でも盛んに新陳代謝を繰り返しています。暑い、寒いと行った感覚も肌で感知します。

 肌は常に外気と触れているので、感染の媒体にもなりますが、損傷などから体内の各器官を保護する役目を担っています。肌には常に感染を制御する、善玉の常在細菌が働いていて、汗による「酸の外套」が外部からの悪影響から助けてくれているのだそうです。

 介護中も肌の悩みを抱える人は多いと聞きます。肌トラブルは、食べ物や、ストレスなども大きく影響しますが、今回は、ハーブを使った自然派のお肌ケアを、ご紹介したいと思います。賢くハーブを利用して、肌悩みの解消に役立ててください。

タオルを「カモミール湯」に浸して体拭き

 肌の清潔を保つためには、入浴が必要ですが、高齢になると頻繁に入浴できない場合がありますよね。そんな時には、蒸しタオルや市販のウエットシートで体をで拭いて対処する場合が多いと思います。その際、ハーブを利用することで、ハーブのもつ穏やかな鎮静効果や、抗菌、抗ウイルス、リラックス効果などをプラスできるのです。

 体を拭く際に、タオルをハーブの浸剤(お湯で抽出したもの)を浸して利用することがオススメ。まずは、代表的なハーブの浸剤(お湯で抽出したもの)をご紹介します。とても簡単です。

●「カモミール湯」

 カモミールにお湯を注いで抽出した浸剤(お茶)は、皮膚の炎症を抑えて、健やかに鎮静してくれます。これからの季節コットンやガーゼに含ませて、虫刺されなどの患部に塗布するのも良いでしょう。オムツの取り替え時の払拭や、かぶれなどの部位にガーゼ湿布してもおだやかに鎮静されます。

【カモミール湯の作り方】

 ティースプーン1杯のドライカモミールを200~300ccのお湯を注ぎ3〜5分置く。浸出を待つ間には、蒸気浴がオススメ。香りにも癒やされます。

 キク科の白い可憐な花のハーブ、カモミールにはカマズレンという鎮静作用のある化学物質が含まれています。カモミール浸剤を多く作った場合でも保存料は入っていないので、冷蔵庫で保管し、1日で使い切ってください。

カモミール4

カモミールを乾燥させた「ドライカモミール」。お茶用の紙パックに小分けにしてくとすぐに使えて便利

ハーブのオイルを保湿剤ケアにプラスして 

 肌ケアに役立つハーブのオイルを、普段使いの保湿剤を塗布する際に併せて使うこともオススメです。ハーブオイルを2つご紹介します。

●「カレンヂュラのオイル」(ハーブを基材オイルに漬けて浸出させたものです)

カレンヂュラ3

乾燥させたカレンヂュラを基剤オイルに漬け、3〜7日に窓越しの日向に置いて抽出して使う

 女性の高齢者の方は,男性に比べ皮脂分泌が少なく、年齢とともに皮膚膜も薄くなりますので、皮膚は乾燥しやすく、バリア機能が落ちがちです。そんな時には、カレンヂュラのオイルはとても役立ちます。

 カレンヂュラは、和名でトウキンセンカ。太陽のような花のオレンジ色はベータカロテンの色です。西洋ハーブの世界では古くはヒポクラテスの時代から、カレンヂュラは胃炎や胆のう炎などに使われていたと言います。花びらに含まれる多糖類には、傷や粘膜の損傷の修復効果があると言われています。花びらをオイルに漬けて、成分をオイルに抽出したものです。オイルの基材はホホバオイルやマカダミアナッツオイルなど、肌をしなやかに保つものが使われています。

 カレンヂュラのオイルは優しい使い心地です。オムツかぶれや女性の敏感ゾーンへの塗布にも向いています。

自家製カレンヂュラオイルの作り方、材料の購入先などは次のページへ

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