2018.09.02 |暮らし    2

猫が母になつきません 第112話 「リフォーム」

 

手先を動かすのは脳にいいと言いますよね。母は数年前から近所の裁縫教室に通っています。直線縫いだけでできるような簡単なものばかりですが、もともと器用な方ではない上に歳をとってから始めたので、生地を切りすぎたり裏表を逆に縫ったり失敗につぐ失敗。しかし何かを完成させるのが楽しいようで、ずっと続けています。着物を洋服にリフォームするのは《要らないものを活かせてお金がかからない》という理由で母のお気に入りですが、どうしても全体のバランスよりも着物の柄優先で作ってしまうので、時々妙に迫力のある作品が生まれます。目的は実際に着ることではなく作るプロセスと達成感なのでそれもよし。「あなたにも縫ってあげるわよ」という申し出は丁重にお断りしています。

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【作者プロフィール】
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。

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【この連載のバックナンバー】
第1話 「しらない」
第2話 「かたづけ」
第3話 「みかく」
第4話 「うめぼし」
第5話 「パソコンその1」
第6話 「パソコンその2」
第7話 「ない!」
第8話 「猫と母」

第9話 「けいたいでんわ」
第10話 「こっせつ その1」
第11話 「こっせつ その2」
第12話 「こっせつ その3」
第13話 「カルシウム」
第14話 「バイリンガル」
第15話 「すれちがい」
第16話 「ひとりじめ」
第17話 「かたおもい」
第18話 「ながでんわ」
第19話 「なぜここに」
第20話 「メメントモリ」
第21話 「きかない」
第22話 「スイートコーン」
第23話 「モシモシ?」
第24話 「いる!」
第25話 「ねがいごと」
第26話 「でまかせ」
第27話 「あかない」
第28話 「けいたいしない」
第29話 「できる」
第30話 「かくしんもてない」
第31話 「かくしんもって」
第32話 「こぐんふんとう」
第33話 「おさつ」
第34話 「しめる」
第35話 「ねむれない夜」
第36話 「怪談」
第37話 「そうじ」
第38話 「タイマー」
第39話 「かぎ」
第40話 「ねこにこばん」
第41話 「なつかない」
第42話 「けさないで」
第43話 「ふとん」
第44話 「さび」
第45話 「じかせい」
第46話 「おなかすいた」
第47話 「茶トラ」
第48話 「かえして」
第49話 「むかで」
第50話 「むかで─猫の場合─」
第51話 「今年もうめぼし」
第52話 「わびのごはん」
第53話 「ほんやく」
第54話 「さびのブラッシング」
第55話 「がいしょく」
第56話 「しょうじ」
第57話 「こけ」
第58話 「だかれる」
第59話 「茶トラ-その後」
第60話 「もちかえる」
第61話 「ひとりあそび」
第62話 「ハマる」
第63話 「ひみつへいき」
第64話 「にそくほこう」
第65話 「おどかしたい」
第66話 「やめない」
第67話 「かいたい」
第68話 「ねむりたい」
第69話 「あまもり」
第70話 「さびのごはん」
第71話 「うちまちがい」
第72話 「おなじです」
第73話 「ひっつき虫」
第74話 「あそんであそんで」
第75話 「ぶっとばす」

第76話 「メリークリスマス」

第77話 「おとしだま」
第78話 「ぶっとばしてみた」
第79話 「やっちまった」
第80話 「にげられる」
第81話 「むしして」
第82話 「ストレスはっさん」
第83話 「毎日アクロバット」
第84話 「しはんせいき」
第85話 「せいする」
第86話 「やぶる」
第87話 「ひじょうじ」
第88話 「つかえる」
第89話 「あける」
第90話 「立つ」
第91話 「はる」
第92話 「ちらかす」
第93話 「グルーミング」
第94話 「とまる」
第95話 「るーてぃーん」
第96話 「つかまえる」
第97話 「季節のめぐみ」
第98話 「しゃしん」
第99話 「ゆめ」
第100話 「続・今年もうめぼし」
第101話 「まだまだうめぼし」
第102話 「ゆずれない」
第103話 「ストップ再利用」
第104話「きづかれる」
第105話「いま?」
第106話「あっというま」
第107話「のまない」
第108話「つけない」
第109話「つかない」
第110話「ドライブスルー」
第111話「るすでん」

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▶コメント

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  1. 千鶴子 より:

    着物をリメイクなんてステキ!!(^_-)-☆
    私はお母さまに一枚お願いしたいです。

    5+

  2. イチロウ より:

    「あなたにも縫ってあげるわよ」と言われるお母様に、是非、是非、「猫にも縫ってあげるわよ」と言われるようになって頂きたいものですね。

    数年前のことですが、我が家の長男猫が腎臓病のために日々の皮下輸液が要るようになり、機材も揃えて獣医さんの個人指導も済ませたのですが、自宅で飼い主がするために自由が効くので獣医院で行う時とは様子が違い、大人しくしてくれませんので、市販の猫用の拘束衣(「保定袋」と言います)を色々と試してみました。

    処が、獣医院用は、猫の体の自由が必要以上に効かなくて苦しそうでしたし、安価な市販のものは、簡単に脱げてしまい役に立たず、でしたので、猫用衣服のネット販売をされておられる方にオーダーメイドで「保定袋」を発注しました。 これは、理想的な「保定袋」で、柄も長男猫に似合っていました。

    柄を二種類にした二つの「保定袋」を使い、約一年数か月の間、毎日、皮下輸液(点滴)をしました後に、長男猫は、私が抱いている間に空に昇り、残った保定袋は、その日に廃棄しました。 

    長男猫の闘病を思い出す品々も全て廃棄しましたが、あの保定袋には、長男猫の匂いが残っていたのですから、捨てるべきでは無かったのかな、と今は後悔しています。

    とは自分の勝手な思いですが、それは別にしまして、何時かは要るようになるのですから、お母様には、今の内に「保定袋」を縫って頂ければ幸いなのでは?

    2+