2018.10.28 |暮らし    2

猫が母になつきません 第120話 「猫の手」

猫を飼ったことがない人に言うと信じてもらえないのですが、猫は前脚でトントンと人を軽くたたいて呼ぶことがよくあります。その仕草とか力加減は人間がやるのと全く同じで「ちょっと、ちょっと」という声が聞こえたような気がするくらい。あまりに人間ぽいのですぐに言うことを聞いてしまいます。これが自分の言うことをきかせるのに有効だと猫は知っているのでしょう。落ち込んでいる時などにこれをやられると自分を慰めてくれているのだと思いたいのが飼い主心。友人が昔飼っていた猫はすごく悩んでいたときに「くよくよするな」といわんばかりにそっと彼の肩に前脚を乗せ、じっーと見つめてくれたとか。猫の気持ちは人間の勝手な解釈だとしても「猫の手」は人の心をすっと軽くしてくれる魔法の手。「猫の手も借りたい」ってそういう意味だったのでしょうか。

【作者プロフィール】
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。

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第1話 「しらない」
第2話 「かたづけ」
第3話 「みかく」
第4話 「うめぼし」
第5話 「パソコンその1」
第6話 「パソコンその2」
第7話 「ない!」
第8話 「猫と母」

第9話 「けいたいでんわ」
第10話 「こっせつ その1」
第11話 「こっせつ その2」
第12話 「こっせつ その3」
第13話 「カルシウム」
第14話 「バイリンガル」
第15話 「すれちがい」
第16話 「ひとりじめ」
第17話 「かたおもい」
第18話 「ながでんわ」
第19話 「なぜここに」
第20話 「メメントモリ」
第21話 「きかない」
第22話 「スイートコーン」
第23話 「モシモシ?」
第24話 「いる!」
第25話 「ねがいごと」
第26話 「でまかせ」
第27話 「あかない」
第28話 「けいたいしない」
第29話 「できる」
第30話 「かくしんもてない」
第31話 「かくしんもって」
第32話 「こぐんふんとう」
第33話 「おさつ」
第34話 「しめる」
第35話 「ねむれない夜」
第36話 「怪談」
第37話 「そうじ」
第38話 「タイマー」
第39話 「かぎ」
第40話 「ねこにこばん」
第41話 「なつかない」
第42話 「けさないで」
第43話 「ふとん」
第44話 「さび」
第45話 「じかせい」
第46話 「おなかすいた」
第47話 「茶トラ」
第48話 「かえして」
第49話 「むかで」
第50話 「むかで─猫の場合─」
第51話 「今年もうめぼし」
第52話 「わびのごはん」
第53話 「ほんやく」
第54話 「さびのブラッシング」
第55話 「がいしょく」
第56話 「しょうじ」
第57話 「こけ」
第58話 「だかれる」
第59話 「茶トラ-その後」
第60話 「もちかえる」
第61話 「ひとりあそび」
第62話 「ハマる」
第63話 「ひみつへいき」
第64話 「にそくほこう」
第65話 「おどかしたい」
第66話 「やめない」
第67話 「かいたい」
第68話 「ねむりたい」
第69話 「あまもり」
第70話 「さびのごはん」
第71話 「うちまちがい」
第72話 「おなじです」
第73話 「ひっつき虫」
第74話 「あそんであそんで」
第75話 「ぶっとばす」

第76話 「メリークリスマス」

第77話 「おとしだま」
第78話 「ぶっとばしてみた」
第79話 「やっちまった」
第80話 「にげられる」
第81話 「むしして」
第82話 「ストレスはっさん」
第83話 「毎日アクロバット」
第84話 「しはんせいき」
第85話 「せいする」
第86話 「やぶる」
第87話 「ひじょうじ」
第88話 「つかえる」
第89話 「あける」
第90話 「立つ」
第91話 「はる」
第92話 「ちらかす」
第93話 「グルーミング」
第94話 「とまる」
第95話 「るーてぃーん」
第96話 「つかまえる」
第97話 「季節のめぐみ」
第98話 「しゃしん」
第99話 「ゆめ」
第100話 「続・今年もうめぼし」
第101話 「まだまだうめぼし」
第102話 「ゆずれない」
第103話 「ストップ再利用」
第104話「きづかれる」
第105話「いま?」
第106話「あっというま」
第107話「のまない」
第108話「つけない」
第109話「つかない」
第110話「ドライブスルー」
第111話「るすでん」
第112話「リフォーム」
第113話 「かいかえる」
第114話「ピンク!」
第115話「足元注意」
第116話「にらまれる」
第117話「さがしもの」
第118話「こっせつ_その後」
第119話「はかない」

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  1. 文太とクー より:

    初めて猫を飼い、3ヶ月。今ならよく解ります。私は同居した母と喧嘩ばかりですが、お母さんともうまく楽しく暮らしている作者様から色々見習っていきたいです。

    3+

  2. イチロウ より:

    昔々、ある夏の日にシャツにアイロンをかけていた時のことですが、長男猫と並んで見物していた仔猫が邪魔をするので、「とら、怒って!」と言った処、直ぐに両手を延ばして、仔猫を押さえ、諭すように顔を近づけました。 両手は爪を出さずに。

    また、夜にテレビを視聴している時、横に来て、飼い主の膝に片手を乗せて、チラッと様子を見るのでした。 おいでよ、と言いますと喜んで膝に乗るのが可愛かったです。 ただ、膝から肩に登り、片手を飼い主の頭に載せる時があり、その時には少し爪を出して捕まるからか、少し頭が痛みました。

    毎夜、飼い主の手枕で寝ているのでそのお礼の意味があるのか、朝には必ず起こすのでしたが、寝坊をした日曜には、何度飼い主の顔を叩いても起きないので力を入れて叩くのか、偶に洗面所で鏡を見た時に鼻の頭から血が出ていたりしました。

    晩年になり腎臓病の緩和療法で自宅輸液をしていた時には、注射針を首の後ろに入れた後に、飼い主が片手で長男猫の手を握り、安心させていました。 そのせいか、大人しく輸液が出来ました。 

    一年以上、毎日、左手で握った長男猫の手。 今もその感触が残っています。

    11+