2019.01.05 |ヘルス   

「診療受付時間の長さは?」などブラック病院を見極めるチェックポイント

 病気になって真っ先に考えるのは、どこの病院にかかるかだ。しかし、日頃健康な時には病院には意識が向かない。そこで、なかなか良い病院がわからないということになる。

 信頼できる病院、医師にかかり、安心して治療を受けたいものだが、ブラック病院にかからないためにはどうしたらよいのか? 以下、4つのチェックポイントを見ていこう。

ブラック病院はどう見分ける?(写真/アフロ)

チェックポイント【1】HPの更新があるか

 今やほとんどの病院が持っているHPは、院内を知るための“情報源”となる。

「病院にとってもHPは重要な宣伝のツールです。HPそのものがなかったり、更新がまったくない病院は“余裕がない”という証拠でしょう」(新潟大学名誉教授の岡田正彦さん)

 厚労省は、病院にどんな技術を持つ医師がいるか、どれくらい手術しているか、がん手術の5年生存率はどの程度か、といった「医療成果」の公表を医療機関に求めている。

「こうした実績データをHPに記載していなかったり、更新が滞っている病院は経営者の意識が低く、院内の管理が行き届いていない怖れがあります」(岡田さん)

チェックポイント【2】常勤の麻酔科医・リハビリ専門医がいるか

 ほとんどの病院のHPには医療スタッフの一覧も掲載されている。医療ジャーナリストの油井香代子さんは、「チェックすべきは常勤の麻酔科医がいるかどうか」と話す。

「麻酔科医は慢性的に不足しているので、忙しい上に、勤務医だと労働条件が厳しいこともあり、フリーランスが増えています。規則では外科医も麻酔をすることができますが、病院としては専門性や安全性を考えると、なるべく専門医に任せたい。そのため、常勤の麻酔医を確保できるのは労働条件がよく、患者のことを真摯に考えている病院なので信頼できます」

「常勤のリハビリ専門医」の存在もカギとなる。

「規則上は整形外科医や外科医もリハビリ医療をすることができますが、麻酔科医同様、専門性が高いので専門医がいると安心できます。整形外科医や外科医の負担を減らすこともできるため、常勤のリハビリ専門医がいる病院は、患者はもちろん医療スタッフへの配慮がうかがえます」(油井さん)

チェックポイント【3】診療受付時間が12時間以上ある

 HPに掲載される「診療受付時間」も要チェックだ。病院経営に詳しい医療サービスアドバイザーの武田哲男さんはこう語る。

「人員配置にもよりますが、診療受付時間が12時間以上ある病院は、医師が『過労死ライン』を超えて働いている可能性があります」

 受付時間が長いのは、患者としてはありがたいが、思わぬ落とし穴があるのだ。

チェックポイント【4】看護師の求人数が多い

「ブラック病院を測るバロメーターは看護師です」

 こう述べるのはNPO医療制度研究会副理事長の本田宏医師だ。看護師は転職が多い。主な理由は待遇面だ。頻繁に看護師の求人を出す病院は労働条件が過酷だと推測できるという。

「最近、ある私立大学病院の看護師が『ウチの病院は毎年120人の看護師が辞めて、新しく140人入ってくる』と話していました。それほど看護師の入れ替わりが激しいと、看護師同士ばかりか、医師との連携が取りにくくなるため、患者にとってはマイナスでしかありません」(本田さん)

 短いスパンで看護師が辞める病院は過酷な勤務だけでなく、医師のパワハラやセクハラなどによる退職も疑われる。

 求人サイトでは他にも看護師の休日の日数や、有給消化率がチェックできる。医師でジャーナリストの森田豊さんはこう指摘する。

「“休日が1ヶ月で8日未満”、“有給休暇の消化率が50%以下”の病院にも気をつけてください。ブラック病院では看護師の休日や有給休暇はあってないようなもの。こういう病院の場合には、看護師だけではなく、医師も疲れ切っている可能性があります」(森田さん)

※初出:女性セブン

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