2019.02.05 |ヘルス   

【インフルエンザ】かかったら…新薬「ゾフルーザ」など最新対処策

 猛威を振るうインフルエンザ。予防法をしっかり行ったとしても、かかるときはかかってしまうもの…。

 なってしまったときの最善の手立ては何なのだろう。

→「インフルエンザ予防の新常識」そのマスク、もしかして意味がない!?

具合が悪く横になっている女性

インフルエンザかかってしまったら…(写真/アフロ)

必ずしも病院行く必要はない

 必ずしも病院に行って診察を受ける必要はないと言うのは、野口内科院長の野口仁さんだ。

「たとえば米国ではインフルエンザにかかっても薬はもらわず、家で安静にしている。国民皆保険の日本と違って医療費が高額だということもありますが、インフルエンザは4~5日寝ていれば治る病気。タミフルは全世界の7割程度がわが国で処方されているといわれるほど日本人は薬好きなのです」

 神戸大学医学部附属病院感染科内科・診療科長の岩田健太郎さんも同意見だ。

「薬は、のめばせいぜい1~2日早く治るというだけのもの。インフルエンザか否かの検査も実は重要ではない」

→インフルエンザ「A型」と「B型」 その違いと予防法

新薬「ゾフルーザ」に早くも耐性菌が

 昨年3月には新薬「ゾフルーザ」が緊急発売された。1回1錠のむだけとあって「夢の治療薬」として話題を集めた。

 秋津医院院長の秋津壽男さんが言う。

「新薬は発売後1年待ち、安全が確かめられてから使うようにしています。新発売のゾフルーザには未知の部分も多いので、タミフルなど多くの人に使われて安全が確かめられている薬の方が安心できます。

 たとえば先日ゾフルーザの服用で耐性ウイルスが確認されました。臨床試験において成人の9.7%、小児の23.4%と、タミフルなど他の薬に比べ高率で、使いすぎによる耐性ウイルス増加の可能性もあります」

異常行動はタミフルの副作用ではない可能性が高い

  タミフルは’04〜’05年頃、10代の若者を中心に「窓から飛び降りる」などの異常行動が見られ、副作用によるものではないかと大きく報じられた。

「しかし、インフルエンザにかかると、意識障害や異常行動を引き起こす『インフルエンザ脳症』を発症することがわかっており、昨年調査会はタミフル服用と異常行動について、明確な因果関係は不明とした。それを受け、添付文書が改訂され、10代にもタミフルが使えるようになりました」(秋津さん)

  病院に行かない場合は市販薬を服用するという手もある。

「漢方薬の『麻黄湯』はインフルエンザに有効とされています。インフルエンザウイルスA型、B型の双方で増殖抑制効果が実験的に認められているのです」(秋津さん)

市販の解熱剤で死亡することも

 また、解熱のために市販薬をのむ場合、注意したいポイントがある。厚生労働省の発表によると、インフルエンザ脳症を発症した患者がむやみにある種類の解熱剤を服用すると、未服用の人に比べて死亡リスクが上がるという。

「インフルエンザにかかっている場合の解熱剤は『カロナール』などのアセトアミノフェン製剤が適切であり、『ロキソニンS』などの解熱剤はインフルエンザ脳症を重篤化させたり死亡することもあるという報告もあるので、できるだけ使用は控えた方がいいでしょう」(秋津さん)

 また、さまざまな症状が適応症となっている総合感冒薬は「眠気を引き起こしたり、膀胱の機能を低下させるためお勧めしない」と岩田さんは話す。

医師オススメの予防対策グッズ

●買うなら「N95」マスク

「N95」という米国労働安全衛生研究所の規格をクリアした微粒子用マスクなら、インフルエンザウイルスを吸い込むことが防げる。ただつけ方にも注意が必要だ。

「苦しいからといって、鼻が出ていたり、口の横に隙間があったりと、間違ったつけ方をしていると意味がなくなります。マスクにひだがあるものの場合は、ひだを下向きにして使うこと。上向きにしているとひだの隙間に雑菌やウイルスが付着しやすくなります」(野口さん)

●アルコールジェルは濡れた手で使わない

  アルコール自体にインフルエンザウイルスなどに対する抗菌作用があるが、使用するときは必ず乾いた手で使うことが重要だと秋津さんが注意を呼びかける。

「手からアルコールが揮発するときに殺菌効果が表れます。つまり、濡れた手で使うと効果が落ちてしまうのです」

●機能性のど飴で「のどうがい」

  市販ののど飴にも一定の予防効果が期待できると、秋津さんが話す。

「お茶を少しずつ飲む『飲みうがい』のように、飴をなめることで唾液がのどを洗い、胃の中に落とし続けてくれる効果が期待できます。唾液にはIgAという免疫物質がたくさん含まれ、ウイルスをやっつける働きもあるのです」

 機能性を高めたのど飴が続々発売されている。昨秋発売された『養命酒製造のど飴』は、クロモジのエキスが配合されている。研究の結果、そのポリフェノール成分がインフルエンザウイルスの増殖を阻害、不活性化する働きを持つという。

『紅茶博士のテアフラビンのど飴』も紅茶ポリフェノール成分がインフルエンザ感染を防ぐ。『健康のど飴ドクタープラス』はビールの原料として知られるホップのエキスを配合、のどの殺菌効果が期待できる。

 インフルエンザにかかると家族も自分も大変な思いをするのは間違いない。数ある予防術を”転ばぬ先の杖”としたい。

※女性セブン2019年2月14日号

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