2019.02.10 |暮らし    2

猫が母になつきません 第135話 「あじみする」

母と私は食べ物の好みが合いません。しめ鯖、牡蠣、大和芋…母の好物が私が食べられないものというパターン多し。キンカンもそのひとつ。小さい頃に食べて苦かった記憶があるせいか私は大人になっても食べられません。庭の木になったキンカンで作った甘露煮を一個口に含んだ母はなぜか顔をしかめて「うっ」とうなった後で両手をパタパタ。「大丈夫?」と聞くと急に真顔に戻って「こんなもんよね」と私に瓶詰めするように言いましたが、さっきのリアクションは何なんだ、気になる…でも味見はしたくない…迷う…するべきなのか…。私はしばらく鍋のキンカンをじーっと見つめましたが結局味見することなくすべて瓶の中に。ガラスの瓶に入れたキンカンは透明感のあるオレンジ色がとても綺麗。インテリアとしてはあり。うちの梅干しを欲しいといってくださる読者の方がいらっしゃいますが、梅干しにだって美味いまずいが…インテリアとしてならお譲りできるかと。

【作者プロフィール】
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。

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第1話  「しらない」
第2話  「かたづけ」
第3話  「みかく」
第4話  「うめぼし」
第5話  「パソコンその1」
第6話  「パソコンその2」
第7話  「ない!」
第8話  「猫と母」

第9話  「けいたいでんわ」
第10話  「こっせつ その1」
第11話  「こっせつ その2」
第12話  「こっせつ その3」
第13話  「カルシウム」
第14話  「バイリンガル」
第15話  「すれちがい」
第16話  「ひとりじめ」
第17話  「かたおもい」
第18話  「ながでんわ」
第19話  「なぜここに」
第20話  「メメントモリ」
第21話  「きかない」
第22話  「スイートコーン」
第23話  「モシモシ?」
第24話  「いる!」
第25話  「ねがいごと」
第26話  「でまかせ」
第27話  「あかない」
第28話  「けいたいしない」
第29話  「できる」
第30話  「かくしんもてない」
第31話  「かくしんもって」
第32話  「こぐんふんとう」
第33話  「おさつ」
第34話  「しめる」
第35話  「ねむれない夜」
第36話  「怪談」
第37話  「そうじ」
第38話  「タイマー」
第39話  「かぎ」
第40話  「ねこにこばん」
第41話  「なつかない」
第42話  「けさないで」
第43話  「ふとん」
第44話  「さび」
第45話  「じかせい」
第46話  「おなかすいた」
第47話  「茶トラ」
第48話  「かえして」
第49話  「むかで」
第50話  「むかで─猫の場合─」
第51話  「今年もうめぼし」
第52話  「わびのごはん」
第53話  「ほんやく」
第54話  「さびのブラッシング」
第55話  「がいしょく」
第56話  「しょうじ」
第57話  「こけ」
第58話  「だかれる」
第59話  「茶トラ-その後」
第60話  「もちかえる」
第61話  「ひとりあそび」
第62話  「ハマる」
第63話  「ひみつへいき」
第64話  「にそくほこう」
第65話  「おどかしたい」
第66話  「やめない」
第67話  「かいたい」
第68話  「ねむりたい」
第69話  「あまもり」
第70話  「さびのごはん」
第71話  「うちまちがい」
第72話  「おなじです」
第73話  「ひっつき虫」
第74話  「あそんであそんで」
第75話  「ぶっとばす」

第76話  「メリークリスマス」

第77話  「おとしだま」
第78話  「ぶっとばしてみた」
第79話  「やっちまった」
第80話  「にげられる」
第81話  「むしして」
第82話  「ストレスはっさん」
第83話  「毎日アクロバット」
第84話  「しはんせいき」
第85話  「せいする」
第86話  「やぶる」
第87話  「ひじょうじ」
第88話  「つかえる」
第89話  「あける」
第90話  「立つ」
第91話  「はる」
第92話  「ちらかす」
第93話  「グルーミング」
第94話  「とまる」
第95話  「るーてぃーん」
第96話  「つかまえる」
第97話  「季節のめぐみ」
第98話  「しゃしん」
第99話  「ゆめ」
第100話「続・今年もうめぼし」
第101話「まだまだうめぼし」
第102話「ゆずれない」
第103話「ストップ再利用」
第104話「きづかれる」
第105話「いま?」
第106話「あっというま」
第107話「のまない」
第108話「つけない」
第109話「つかない」
第110話「ドライブスルー」
第111話「るすでん」
第112話「リフォーム」
第113話「かいかえる」
第114話「ピンク!」
第115話「足元注意」
第116話「にらまれる」
第117話「さがしもの」
第118話「こっせつ_その後」
第119話「はかない」
第120話「猫の手」
第121話「やればできる」
第122話「あっとうされる」
第123話「おしまくる」
第124話「ゆだんする」
第125話「いただく」
第126話「たべない」
第127話「いるやつ」
第128話「さむい」
第129話「きこえてる?」
第130話「いぞんする」
第131話「はいらない」
第132話「おかないで」
第133話「つける」
第134話「はなせる?」
第135話「あじみする」
第136話「きになる」
第137話「すいてた」

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▶コメント

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  1. まめママ より:

    キンカンの美味しい食べ方

    横に切って種を全部出して食べてください。人生の楽しみが一つ増えます。
    お薦めです!!

    3+

  2. イチロウ より:

    キンカンは、皮しか食べたことしかありませんが、お母様がお好きなのは良く分かります。

    和風の伝統的な味わいがお好きなのでしょう。 そしてそれは日本人の健康には良いのです。 今の欧風料理が全盛の時代でも日本人の体には良いのです。 

    例えば、食用油がこの国に伝来したのは、江戸時代でした。 天ぷら等は、歴史が浅い料理であり、今のフライ物等は、たかだか此処数十年来のものに過ぎません。 日本人の体に合わないのは当然です。

    処が、今は街に出れば、何とかチキンや何とかハンバーガー全盛の時代です。 そしてそれらは、欧米では、ジャンク・フードと言われて意識の高い人々には忌避されますし、富裕層を中心としてお金に余裕があれば健康指向の他のものを食べるのが一般的です。 

    ところが、健康に良い日本料理の本場では反対に、何でも油で調理して体に悪いものを日常的に食べています。 スーパーに行っても、何でもかでも油で揚げたものばかりです。 介護食にまで油で揚げたものが出て来ます。 料理が簡単で大量に調理可能だからです。 

    このままでは、血管にプラークが積り、心筋梗塞や脳梗塞に罹患するか、認知症に罹患する人々が増えるばかりでしょう。 予防には、血管のエコー検査を受けて自身の現状を知り、食生活を改善するしかありません。 

    因みに、猫の宿命である腎臓病では、食物のたんぱく質を制限出来るか否か、で寿命に差が出ます。 腎臓病用の療法食や自炊で作るご飯のタンパク質を制限した食物を如何に食べさせるかが、決定的な寿命の差になるのです。 我が家の長男猫は、この試練に耐えて発症後に六年も共に生きてくれました。 今でも感謝しています。

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