2019.03.02 |暮らし   

花粉を家にまき散らさない「万全対策7つ」

   昨夏は全国的に猛暑のためスギやヒノキの雄花の生育がよく、今春の花粉の飛散量は全国平均で昨年の約2.7倍! 中でも、山陰地方は7~9倍になると予測されている。

くしゃみをしている女性と花粉が飛んでいるイメージ

すでにスギ花粉は飛散中。スギ花粉が落ち着く3下旬頃からは、ヒノキ花粉が飛散し始めると予想されている。(写真/ゲッティイメージズ)

こんな花粉対策、していませんか?

□ コートを払ってから家の中に入る
□ 掃除中は窓を開けて空気を入れ換える
□ 窓やカーテンの掃除は年末の大掃除のみ
□ 掃除は家族がいる日中にやる
□フローリングはまず水拭きする
□ カーペットは掃除機を勢いよくかける
□ 空気清浄機はエアコンの下に設置

 上で1個でも当てはまる場合は、家の中に花粉をまき散らしている可能性大。花粉を吸い込みながらの掃除は体調不良の原因に。さっそく正しい掃除方法で、花粉を除去し、屋内にこれ以上入れない生活を送ろう!

 下の間取り図のように家中に潜む。花粉をわが身に寄せつけないために、いつもの掃除の改善を!ダスキン広報担当の古屋洋さんにお掃除ポイントを教えてもらった。

その1:家に入る前に花粉を落としきる

 まず、家に花粉を入れないことが大切。帰宅時には玄関前でできる限り取り除くことを心がけたい。

「コートなどの衣類についた花粉を手で払う人が多いのですが、払うことで、花粉がさらに舞い上がり、吸い込んだり、体や衣服についてしまいます。そこで、玄関先に〝粘着ローラー〟を置いておき、衣類の上でコロコロと転がして花粉をキャッチすれば、舞う心配もなく、確実に除去できます」(古屋さん・以下同)

 また、花粉は宙に舞っているだけではなく、地面にも落ちているため、靴底にも注意が必要だ。玄関の外にマットを敷いておけば、土ボコリとともに花粉も落とすことができる。

その2:玄関は靴箱の中まで拭く

 コロコロをして、玄関マットで靴底のホコリを取っても、完全に花粉を取り除けるわけではない。

「ドアや玄関のたたきには花粉が侵入していることが多い。特に、戸建ては土ボコリがたまりがちで、その中には花粉も紛れています。汚れがひどい場合は、玄関のたたきに水をかけて洗い流すと手間も少なくていいですね」

 さらに、靴箱も花粉の侵入ポイントだ。

「月に1度でも靴を取り出し、棚を拭いてホコリと一緒に花粉を取り除くのがおすすめです。靴を出す時に不要な靴の見極めも一緒にでき、花粉シーズンの後に来る、梅雨のカビ対策にも役立つので、一石三鳥ですよ」

その3:掃除は寝起きか、帰宅直後にする

 室内で舞う花粉やホコリが1m落下するには、8~9時間ほどかかるといわれている。
「これを理解して掃除をすると、効果的に花粉を除去できます。人の動きがない深夜や外出中は花粉が床に落ちていくので、朝起きてすぐや、帰宅直後を掃除タイムにするといいですね」
 その時、気をつけたいのは窓などの空気の出入口。
「換気のために開けて掃除をすると、室内に花粉が取り込まれる上、空気が動いて舞い上がってしまうので、窓は閉めておきましょう」

その4:窓の吸気口を重点的に掃除する

 窓を開けなくても、窓のすき間や換気扇、マンションの場合は吸気口から外の空気と一緒に花粉が取り込まれている。玄関や窓付近を重点的に掃除すれば、部屋中に花粉が蔓延するのを防げる。

「ぞうきんによる窓の水拭きは拭き残しがち。これは、汚れを含んだ水分が窓に付着したまま乾き、汚れだけ残るため。窓全体にガラス用洗剤をスプレーし、100円均一などで売っている窓拭きワイパーを使えば、汚れと花粉を取り除けるので、跡残りなく窓をピカピカにできますよ」

 また花粉シーズンは、カーテンを月1回、洗いたいところだが、難しい場合は、粘着ローラーで取り除くのも◎。ブラインドは、ハンディーモップでなでるように拭こう。

その5:フローリングは静にから拭きする

ほこりを目に見える形で撮影した乾いたモップで拭いた床

乾いたモップで拭いた床

 掃除機は排気や動きで花粉を舞い上げてしまう。フローリング掃除はホコリ取り用のドライモップやシートでから拭きをするのがおすすめ。花粉を舞い上げないよう、やさしく動かしてホコリを絡め取るのがコツだ。

ほこりを目に見える形で撮影したぞうきんで水拭きした床

ぞうきんで水拭きした床

「水で濡らしたぞうきんで拭くのは禁物。花粉が水分と一緒に床につき、乾くと花粉を取り除きにくくなります。まずはから拭きで花粉を除去しながらゴミを集め、掃除機で一気に吸うと簡単です」

その6:掃除機はゆっくりかける

 カーペットやソファ、布団などの布ものは、洗濯できない場合が多いが、掃除機で花粉を除去したい。

「掃除機をかける際、前後に激しく動かす人が多いのですが、表面より奥にある花粉やホコリを吸い込むには、ある程度の時間が必要です。1平方米×20秒くらいを目安に掃除機はゆっくりかけましょう」

 毛足の長いカーペットは、一方向だけでなく、斜めなど、ヘッドの向きを変えながら掃除機をかけると、奥にたまった花粉もかき出しやすい。
 さらに、掃除機のノズルも汚れがたまるので、メンテナンスも忘れずに。

その7:空気清浄機はエアコンの対面側に

 空気清浄機は部屋に舞う花粉をキャッチする効果が認められている。
「冬はエアコンをつけているため、部屋の空気が対流するので、花粉も舞いやすいんです。エアコンと対面する壁際に空気清浄機を置くことで、エアコンからの風に乗って動く花粉をキャッチしやすくなります」
 ただし、空気清浄機を置いても花粉がなくなるわけではなく、フィルターにたまるだけなので、フィルター掃除も忘れずに行おう。

ホコリ対策を重点的に

 花粉を家に入れないように工夫しているつもりでも、明け方に、鼻づまりや鼻水、くしゃみなどの症状で目を覚ますことがある。これは「宙に舞っていた花粉やホコリが時間を経て布団や床に落ち、それを吸ってしまうことで起きる」と、『ダスキン』広報担当の古屋洋さんは言う。

「花粉の大きさは0.01~0.1mmほどで肉眼ではほとんど見えません。ですが、ホコリの中に含まれているので、掃除を怠ると花粉は多くなり、体への影響も出やすくなります。そうなる前に取り除くことが大切です」(古屋さん・以下同)

 花粉の入り口になる玄関や窓はもちろん、空気の流れが澱むテレビの裏や棚の上などにもたまりやすい。

 ホコリの6割近くは繊維によるものといわれており、部屋干しをしている場合は、増える可能性が高くなる。

「花粉症対策で部屋干しをするのはもはや常識ですが、ホコリのもとになる繊維くずは洗濯物を干したり、畳んだりした時にも舞っています。外に干すよりはいいのですが、部屋干ししたからといって、花粉がなくなるわけではなく、掃除が必要な状況は同じです」

 気づかぬうちに侵入している花粉の被害を最小限にするためにも、日々のこまめな掃除を心がけよう。

教えてくれたのは‥‥

古屋さんの顔写真

古屋洋さん/ダスキン広報担当

イラスト/おおたきょうこ

※女性セブン2019年2月28日号

●スギ花粉症の根治療法に高い 効果が望める「舌下錠剤」登場

●米ぬかがすごい!花粉症対策、抗がん作用や認知症予防にも

●【病院清掃のプロに習う健康掃除術】トイレ、風呂、キッチン ムダを省いて感染リスクを下げる極意

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