公開日:2019.03.05 / 更新日:2019.11.14   

ジムで脳トレーニング!? MCIの人向け脳トレプラン開始

 近年はスポーツジムで健康維持のために身体を動かしている高齢者も多い。スポーツジム側も高齢者向けのプログラムを提供するなど会員の獲得に力を入れている。そんな中、東京都港区白金台の脳トレーニングジムが軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)と診断された人向けのプランを始めた。

 プランを提供しているのは、株式会社イノベイジが運営する脳トレーニングジム「ブレインフィットネス(R)」。軽度認知障害(MCI)と診断された人を対象に、脳の健康に良い生活習慣を実践することで認知機能の低下を予防し、認知症への進行を食い止めることを目指すという。

 専門のトレーナーが1対1で受講者に寄り添い、エビデンスに基づいた「認知機能を刺激する脳トレ」「認知機能、身体機能改善のための運動トレーニング」「認知機能改善、生活習慣病予防のための食事指導」「質の高い睡眠を得るための睡眠指導」「ストレスケアとしてのマインドフルネス」といったメニューを提供する。また、主治医とも連携し、トレーニングの進捗に合わせ、受講者の物忘れ症状や認知機能、体組成や血液検査の結果などをチェックしていく。

認知症予防のためのジム

専門のトレーナーが1対1でついてくれる

 メニューの一つである「認知機能を刺激する脳トレ」では、軽度認知障害(MCI)の主たる症状である「記憶障害」の改善を目指し、「ブレインフィットネス(R)」が独自で開発したオリジナルの脳トレドリルを行う。この脳トレドリルは、毎日記憶力を鍛える内容と日毎にその他の認知機能を鍛える内容で構成されており、1週間で認知機能を網羅して鍛えられる内容になっているという。

脳トレジムオリジナルの脳トレドリル

オリジナルの脳トレドリルで改善を目指す

 軽度認知障害(MCI)は認知症の前段階といわれ、記憶や決定、実行といった認知機能の一つに問題が生じてはいるものの、日常生活は問題なく送れている状態。ただし、何もしないと1年以内に10%、5年以内に20~50%の人が認知症を発症するといわれている。

 厚生労働省の資料によると、2012年は認知症高齢者数が462万人と、65歳以上の高齢者の約7人に1人だったが、2025年には約5人に1人になるとの推計もある。そしてイノベイジの試算では、2012年時点で高齢者全体の4人に1人が認知症もしくは軽度認知障害(MCI)であるという推計結果が。この数字は、今後も増え続けていくことが予想されているので、誰もが他人事ではない。

MCIの特徴、改善方法とは?

 軽度認知障害(MCI)改善サポートプランを監修したのはブレインケアクリニック名誉院長の今野裕之医師。今野氏に軽度認知障害(MCI)のチェック方法について聞いてみた。

脳トレジムを監修した医師

軽度認知障害(MCI)改善サポートプランを監修した今野裕之医師

「MCIの特徴として、以下のようなものがあります。(1)ほかの同年代と比較して物忘れが多いが、その自覚は時々ではなく、常にある。(2)体験したことは憶えているが、詳細な内容をしばしば、そしてすぐに忘れる。(3)日常生活では困ることはあるが、独立して生活することは可能。このような状態になりましたら、早めにもの忘れ外来などを受診することをお勧めします」(今野氏 以下「」は今野氏)

 今野氏によると、仮に軽度認知障害(MCI)と診断されても、食事・運動・睡眠など、生活習慣を改善することによって認知症に進行するリスクを下げることが可能だという。予防・改善のために日常生活でできることを聞いてみた。

「食事は、MIND食という地中海食をベースにしたものが、認知症予防になると有名です。具体的には、全粒の穀物、グリーンサラダ、ワイン、ナッツ、豆類、鶏肉、ベリー類、魚を積極的にとり、鶏肉以外の肉、バター、チーズ、揚げ物、ファストフードは、できるだけとらないというものです。ただし、日本人はアルコールに弱いのでワインを無理に飲む必要はないと思います。日本人を対象とした研究では、和食に乳製品を加えた食事スタイルが認知症のリスクを下げるという報告があります。運動は、特にウォーキングなどの有酸素運動が、記憶力の維持に有効です。睡眠は7時間を目安に取るとよいでしょう。その他、瞑想や脳トレ、積極的なコミュニケーションなども脳の機能を維持するために有効です」

 とは言え、長年続けている生活習慣を変えたり、新しいことを始めるのはなかなか難しい。今野氏は習慣として継続させるためにも専門家を活用してほしいという。

MCIになっても改善できる

「認知症予防のために良い生活習慣を維持することが重要ですが、医学知識のない一般の方が長年にわたり、その人にあった適切なやりかたで継続することは困難です。また、そのような指導は医療機関だけで行うことが難しいため、『ブレインフィットネス(R)』の軽度認知障害(MCI)改善サポートプランを利用していただくことは、認知症の発症リスクを下げることに対して非常に有用だと思います。ご自身やご家族の物忘れがひどくなってきても『年だから』『認知症かもしれない』とあきらめずに、このようなサービスを利用して脳の働きを改善し、認知症にならないようにしていただければと思います」

 今野氏によると、軽度認知障害(MCI)になっても10~40%の人は元に戻れる可能性があるという。これからは脳のトレーニングのためにジムに通うのが当たり前の時代になるのかもしれない。

今野裕之(こんの・ひろゆき)氏

医師、ブレインケアクリニック名誉院長。
順天堂大学大学院卒。博士(医学)。大学院では老化や認知症に関する臨床研究に従事。
2016年からブレインケアクリニックを開院し、脳と心の健康を総合的に維持する「ブレインケア」の概念と認知症予防治療の実施・普及に取り組んでいる。著書に「最新栄養医学でわかった! ボケない人の最強の食事術(青春新書インテリジェンス)」、「卵やせ(主婦の友社)」監修等多数あり。

【データ】

軽度認知障害(MCI)改善サポートプラン
回数:月に最大4回 (1回45分)
対象:医師にMCIと診断されて3ヶ月以内の方
認知症の方や固有疾患をお持ちの方で、かつ主治医からの情報を共有いただけない方は対象外
入会金:無料(リリース記念キャンペーン 2019年4月27日まで)
通常時の入会金:1万円(税別)
月会費:1万8000円(税別)
返金保証制度:トレーニング期間中、認知症と診断された場合、最大で7ヶ月分の月会費を返金(返金保証制度には、返金のための条件あり)

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