2019.03.16 |暮らし   

介護施設訪問レポート|理学療法士が常勤!機能訓練が充実の介護付有料老人ホーム<後編>

  数多くある高齢者向けの住宅全般から、話題の施設をピックアップ。記者が実際に訪問し居室、設備、サービス、食事などをレポートする。今回訪れたのは、介護付き有料老人ホーム「ネクサスコート本郷」だ。前編に引き続き、その特色を紹介する。

ネクサスコート本郷

 周囲に大学病院や先進医療施設が数多くあるネクサスコート本郷。安心できる立地に加えて、看護師による24時間勤務体制なのでいざという時も心強い。

 そして、入居者の健やかな日々を支えるのが、常勤の理学療法士だ。理学療法士がいくつかの施設を定期的に巡回してリハビリを担当している高齢者向けの施設はあるが、こちらのように常勤体制にしているところはまだまだ少ない。ネクサスコート本郷を運営する株式会社ネクサスケアは全国で17の有料老人ホームを運営しており、いずれの施設でも看護師・24時間常勤、理学療法士・常勤の体制を整えている。

老人ホームに飾られた雛人形

季節を感じるホール飾り付け。この日は雛人形がお出迎え

生活の質と健康を左右する理学療法士の役割

 ネクサスコートでは理学療法士が専門性を活かして各施設で様々な取り組みを行っている。その1つが「シーティング」と呼ばれる、座位の姿勢を最適化するアプローチだ。

 身体能力が低下し、自分で姿勢を変えられず、崩れた座位で過ごしていると、食事の量が減ったり、床ずれが生じてしまうことがあるという。車椅子を使っている場合、座っている時間も長くなるので、より注意が必要だ。

 同系列の施設『神奈川県川崎市のネクサスコート久地』では、車椅子を使っている90歳代の女性の座位をチェックし、大きさのあっていなかった車椅子を変え、さらにクッションを使うようにした。その結果、姿勢の崩れが軽減し、臀部に均一に体重がかかるようになり、お尻の痛みが改善し、食事や水分を以前よりも取れるようになったという。

車椅子に乗っている体が傾いた高齢者

シーティング実施前は体幹が大きく右に傾いている

姿勢が改善した車椅子の高齢者

シート幅が身体にフィットしたため姿勢が改善

「理学療法士が常勤しているからこそ気付けることも多く、福祉用具の手配・選定も専門性を持ってできますね。転んだ時の対応や何か状態が変わった時に何をすればいいのかなど、専門性を持ってアドバイスができるので、ご家族様からも理学療法士に対する信頼を感じます」(ネクサスコート本郷施設長の関一樹さん)

 理学療法士の折戸さんは専門性を活かし、ネクサスコート本郷で個別リハビリと集団リハビリを担当している。集団リハビリでは、オリジナルの体操を考えたり、脳トレを取り入れるなど意欲を引き出す工夫に余念がない。個別と集団、それぞれのリハビリの役割について聞いてみた。

介護付有料老人ホームの理学療法士

理学療法士の折戸優樹さんは介護老人保健施設(老健)での勤務経験もある

「個別リハビリとグループリハビリには役割の違いがあります。個別では密に関われるので、お一人おひとりの状態も把握しやすく、直接お話を聞いて確認ができます。グループリハビリにもメリットがあります。お一人ではなかなかリハビリへのモチベーションが湧かない方でも、他の方から刺激を受けると取り組みに変化が出てきます。また、お部屋にこもりがちな方の場合、グループリハビリで周囲の方と同じ時間を過ごすことで孤独感を解消する効果がありますね」(折戸さん)

 そして、理学療法士のもう一つの大事な役割について教えてくれた。それは、話を聞くこと、いわゆる傾聴だ。入居者は折戸さんに話をすることで、ストレスを軽減したり、寂しさを解消できているようだ。

「ご入居者様とリハビリの時によくお話をします。個別リハビリは1対1なので、お話をしてくださる方も多いです。個人的なお話など、色々なことをお話してくれます。いわゆる傾聴の役割も果たせていると思います」(折戸さん)

充実した共用施設やレクリエーションで質の高い生活

 ネクサスコート本郷は都心にありながら充実した共用施設を持っている。機能訓練室としての役割も果たす大ホールでは、日々の食事の他、書道や絵手紙セラピーなど各種レクリエーションも活発に行われている。また、施設車両で行く初詣やお花見ツアーなどの外出レクリエーションのほか、洋服やバッグ、靴などを買えるお買い物サロンや書の会、絵手紙セラピーなど、イベントも多い。そして、根強い人気を誇るのが出前の会と外食の会。出前の会では誰もが知る老舗のうな重やすき焼き弁当などを楽しんでいるという。

「出前と同じように外食の会も評判がいいですね。つい先日もホテルのレストランに行きました。毎回、楽しみにしてくださっています。ご入居者様の食事の好みは様々なので、2週間に1回の外食は毎回お店を変えています」(関さん)

老人ホームの食堂

食事やレクリエーションなどが行われる大ホール

 生活の質を左右するお風呂も快適さが保たれている。3階から9階までの各フロアに2ヶ所ずつ設置されたトイレ付きの個浴室。そして寝たままの状態で入浴できる機械浴と車椅子対応のリフト設備が完備された機械浴室。機械浴室にはひのき風呂もあり、木の肌触りと香りを楽しめる。

老人ホームの個浴室

個浴室は各フロアにあるので、移動がしやすい

老人ホームの機械浴室

スタッフが介助してくれるので安全に入浴できる

 施設長の関さんにはネクサスコート練馬の施設長だった2年前にも話を聞いたが、当時と変わらない気さくさで、新しく施設長として赴任した施設で取り組んでいる課題についても話をしてくれた。開設から13年経ち、安定感のある運営をしているネクサスコート本郷。今後も常勤の理学療法士が活躍が続きそうだ。

老人ホームの屋上庭園

ウッドデッキが気持ちのいい屋上庭園では庭いじりも楽しめる

撮影/津野貴生

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【データ】
施設名:ネクサスコート本郷
公式WEBサイト:https://www.nexuscare.co.jp/hongo/
所在地:東京都文京区本郷3-4-1
最寄駅: JR総武本線「御茶ノ水」 駅より徒歩6分
類型:介護付有料老人ホーム
運営主体:株式会社ネクサスケア
敷地面積:765.60平方メートル
延床面積:4926.67平方メートル(有料老人ホーム部分:4271.74平方メートル)
室数:97室
入居要件:概ね60歳以上で、入居時自立・要支援・要介護の方
構造:鉄筋コンクリート造地上9階建(耐火建築物)
開設年月日:2006年3月31日
料金:標準プラン、年払いプラン、月払いプランから選択
(1)標準プラン:入居一時金+月額料金+契約事務手数料
入居一時金:885万円~1845万円(居室によって異なる)
月額利用料:30万8990円(家賃相当額8万円、管理費16万7400円、食費6万1590円)
契約事務手数料:37万8000円
※家賃前払い金制度あり
(2)年払いプラン:1年ごとに支払う入居一時金+月額料金+契約事務手数料
入居一時金:154万8000円~307万2000円
月額利用料:30万8990円(家賃相当額8万円、管理費16万7400円、食費6万1590円)
契約事務手数料:37万8000円
(3)月払いプラン:月額利用料+契約事務手数料。入居一時金なし
月額利用料:44万3990円~57万5990円(家賃相当額21万5000円~34万7000円、管理費16万7400円、食費6万1590円)
契約事務手数料:37万8000円

※施設のご選択の際には、できるだけ事前に施設を見学し、担当者から直接お話を聞くなどなさったうえ、あくまでご自身の判断でお選びください。

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