2019.03.18 |サービス    1

カジノ型デイサービスに行ってみた|利用者たちの満足度が高い理由は【オバ記者は見た!新しいシニアライフ】

 大好きな麻雀ができるとあって、ウキウキ気分で初めてのカジノ型デイサービス『デイサービス ラスベガス』を訪れたオバ記者(61才)。意気揚々とパチンコ、ブラックジャック、そして「得意よ~!」という麻雀に挑むも、揃いも揃って“猛者”ばかりで…。エンタメ満載のデイサービス体験レポートの後編をお届けします。

→前編を読む

 * * *

やる気満々で麻雀の卓についたオバ記者

フリー麻雀で腕を鍛えたというオバ記者。やる気満々で卓についたが… 

 上半身5分、下半身5分。息はあがらないけど、筋肉は震えるストレッチが終わってすぐに、マージャン台へ座った私。「よろしくお願いします」「はいはい、よろしく」と、まずは初対面の“お兄さんたち”にご挨拶。

 なにせマージャンは30代から40代までの20年間、寝食を忘れて夢中になったゲームだ。久しぶりに牌を握ると、気が急いて仕方がない。さっそくお手並み拝見。たいした手ではないけどテンパイしたのでリーチをかけたら、2周めで、「ロン! 1万2000点」。右隣りのお兄さんからバッサリ返り討ちにあった。

*テンパイ…手持ちの13枚の牌の形が、麻雀で決められた役の形になる「アガリ」に必要な牌が残り1枚になった状態のこと。
*ロン…他家の捨牌でアガリ形を完成させ、アガリを宣言して手牌を開くこと。

麻雀の強者たちに囲まれ、苦戦するオバ記者

麻雀の強者たちに囲まれ、苦戦するオバ記者

「えっ? えっ? そんなあ~」と、激しく動揺したけど、顔に出したらゲームは負け。「まあ、そんなこともあるさ」と自分を必死になだめて再び、卓に向かったものの、あがれない、つもれない。あっという間に持ち点、全部取られてしまった。

「全国20か所のラスベガスで、800名の方が参加している全国統一王者決定戦の真っ最中ですからね。皆さん、いつも以上に真剣ですよ」と、運営している日本シニアライフ(株)の森薫氏はいう。久々に牌をにぎって興奮している私が、じっくりと腰を据えて取り組んでいる“お兄さんがた”に敵うわけがないんだって。

麻雀の強者に囲まれ、心許ない表情のオバ記者

始まりは勝てそうな表情をするも、途中でひっくり返され連敗…でこの表情

 手持ちの1万ベガスのうち3000ベガスをマージャンですってしまった私は、負け分をイチかバチか取り戻そうと、カードコーナーでブラックジャックに初挑戦。ここでもあっさり2000ベガスを取られ残りは5000ベガスだ。

「こっちにこない?」

 よほど悲しい顔をしていたのかしら。私をパチンココーナーに誘ってくれたのが作詞作曲家のUさんだった。

仕事を忘れて(!?)真剣な表情でパチンコをするオバ記者

仕事を忘れて(!?)真剣な表情でパチンコをするオバ記者

あっという間に玉数を減らし、隣で出玉を増やすUさんを羨ましそうに見つめるオバ記者

あっという間に玉数を減らし、隣で出玉を増やすUさんを羨ましそうに見つめるオバ記者

1度目のコインを使い切り、再びベガスをコインに交換。最初にもらった1万ベガスはどんどん減っていく…

1度目のコインを使い切り、再びベガスをコインに交換。最初にもらった1万ベガスはどんどん減っていく…

 パチンコは出玉の1000両箱を積み上げる旧式ではなく、球数が数字で出る最新式だ。Kさんは隣の席の私に自分の経歴を話しつつ、軽快に出玉の数字を増やしている。それを見て私も1000ベガスをコインに変えてパチンコのハンドルを握る。

 すぐに何度もリーチはかかるんだけどなぁ。いまひとつのところで数字がそろわない。「甘くないですねえ」とスタッフにぼやくと、「本物と同じですから」とニヤリ。そうこうしているうちに連続リーチがかかって、「そろそろ来るかしら?」とつぶやいたところで、1時間ごとのストレッチの時間。この間はゲームはできない。

「ああ、これさえなければなぁ~」と言うと、「ふふふ。利用者さんと同じことを言いますね」と女性スタッフに笑われた。

午後、2度目のベガストレッチ。イスに座り片脚を上げるオバ記者

午後、2度目のベガストレッチ。アスレチックトレーナーが考案したオリジナルの体操だ

帰り際、引き返したくてたまらなくなるデイサービス施設

 目先の面白さにつられてつい忘れそうになったけど、『ラスベガス』は、「楽しくなければ続かない」というゲーミングの理念を最大限に活用した介護施設だ。

 高齢者が機能訓練を長く楽しく続けるために編み出しされたシステムで、聞けば私がパチンコ台から「コインくださ~い」と声をかけた女性は、ブラックジャックやマージャンの研修を受けた介護士さんだそう。体調が悪くなった利用者のために看護師も常駐している。

「みなさん、お元気そうに見えますが、全員要介護認定を受けた人たちです。ラスベガスに来られると、要介護認定を忘れるくらい、いきいきとされています。ほかのデイサービスの利用者さんとは目の輝きが違うと、見学にこられた人はみんな驚きます」と森さん。

シミュレーションゴルフを楽しむオバ記者

シミュレーションゴルフを楽しめるコーナーもある

カラオケルームでデュエットをするオバ記者

歌が好きな人はカラオケコーナーに。ベガス(この施設内だけで使えるお金)を稼げる採点式を採り入れている

 マージャンもパチンコも好きじゃないという人のためにカラオケとゴルフが用意されている。カラオケコーナーは、昔懐かしいカラオケスナックのような雰囲気。歌の得点に合わせてベガスが加算される仕組みだ。ゴルフコーナーはゴルフ場で打っているような感覚で、ここでも好スコアを出すとベガスがもらえる。

リラックスコーナーでソファにもたれ、コーヒーを飲みくつろぐオバ記者

疲れたら、リラックスコーナーでホッとひと息。コーヒーを飲みくつろぐ

勝者の役満の数々を眺め、リベンジを誓うオバ記者

勝者の役満の数々を眺め、リベンジを誓うオバ記者

 疲れたらマッサージ機つきのリクライニングシートにどうぞ。ランチだってお仕着せの給食スタイルではなくて、食べたいものを自分で選べるって、至れり尽くせりだ。

 しかし、私が「ゲーミングの理論」を取り入れた、まったく新しいタイプのデイサービスとはどんなものか、本当に理解したのは、取材(?)を終えて外に出たとき。引き返して遊びたくてたまらないんだもの。ここの利用者はきっと、私と同じように後ろ髪をひかれながら帰り、身も心も軽くなって次の通所を心待ちにしているに違いない。

【データ】
「デイサービス ラスベガス 町田木曽」
住所:東京都町田市木曽東4-10-25
電話:042-794-4212
URL:http://las-vegas.jp/
事業主体:日本シニアライフ株式会社

*ベガスは午前と午後で1人1万ベガスずつ渡される。お金を払う必要はありません。ゲームごとに稼いだベガスは、施設を利用している限り、貯金と同じようにどんどん貯めていける。パチンコのコインやカードゲームのチップに替えるベガスを貯めた分から引き出すこともできる。

撮影/疋田千里

オバ記者(野原広子)

1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気の自称“意識高い系”ライター。同誌で富士登山、AKB48なりきり、空中ブランコ、『キングオブコント』出場など、さまざまな企画にチャレンジ。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。全国各地の道の駅や温泉レポートも得意。ホテルの客室清掃バイトや銀座で手作りバッグ“出店”など、アラカンの現実を気の向くままに告白する体験記事も人気。

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