2016.08.24 |暮らし   

春やすこ要介護5の親の看取りと在宅介護生活を振り返る

 現在介護を担う人は550万人を超え、その7割が女性だといわれている。一方で、介護離職は10万人を超え、介護殺人も相次ぐなど、超高齢社会のなかで、介護は大きな社会問題となっている。“やっと終わった”“後悔ばかり”――介護を終えた多くの人の感想は、決してポジティブなものではない。春やすこの場合はどうだったのか?

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要介護5の両親を見送った今の心境は 

祖先の霊を供養するお盆。彼女は今年、3年前の6月23日に亡くなった父(享年81)と、この7月23日に亡くなった母(享年80)のことを偲んで墓参りをした。

「お母さんの初盆は、四十九日を終えてからになるので来年になります。ですから、今回はお父さんの眠っている奈良のお墓へ行って、お母さんが亡くなったこと、そして“今度お墓に入るから仲よくしてね”と伝えてきたんです」

 そう言って寂しい笑顔を見せるのは漫才コンビ『春やすこ・けいこ』の春やすこ(55才)。1990年に外国車の輸入・販売会社を経営する夫と結婚し、2人の子供(長女・25才、長男・24才)を出産してからは、仕事をセーブしていたが、近年はNHKの連続テレビ小説『カーネーション』や『あさが来た』などに出演している。

 その彼女は、10年以上にわたって両親の在宅介護と向き合ってきた。2003年、3階建ての一戸建てを建てる際、脳梗塞の後遺症で右半身が不自由だった父と、70代に入る前に、肺気腫による慢性呼吸不全となり、酸素ボンベが手放せない母との同居を決意。

 その後2010年に、父が階段から転落して寝たきりに。また母も2012年に自転車で転倒し、大腿骨を骨折。人工関節を入れる手術を受ける過程で、腎臓も悪くなって、人工透析も受けなければいけなくなった。さらに食事ができなくなり、直接胃に栄養を入れる胃ろうの措置も受けていた。

 そんな要介護5の両親を自宅で看る日々は、ゆっくりと幕を下ろした。

「早よ死んでくれたら楽になるのに!」

次のページでは、壮絶な在宅介護生活を告白

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