2017.05.26   

人の話をうまく聴くコツは〇〇しすぎないこと

 人間関係に悩む人は多い。しかし、悩みを抱える人ほど、カウンセラーに向いているともいう。ではカウンセラーを養成する講座とはどんなものなのだろうか。メンタルヘルスを専門とする野坂哲夫先生の講座をのぞいてみた。

「いつ頃から眠れない感じでしょうか」

 教室では、打ち解けた雰囲気の中で、カウンセラー役とクライアント役の人が向かい合って、カウンセリングの実習が行われていた。

Sさん:「こんにちは。どうなさいましたか?」

Mさん:(ちょっと緊張した面持ちで)「体調が悪くて…。眠れないんです。年齢的にも仕方がないかとは思うんですけど。昼は仕事で、夜は寝る時間が遅いし、深く眠れていない。いつも目が覚めている感じがして…」

Sさん:「深く眠りたいですよね。いつ頃から眠れない感じでしょうか」

Mさん:「今年の初め頃かなあ」(なかなかSさんと視線を合わせないMさん)

Sさん:「その頃何かありましたか?」

Mさん:「一昨年の秋に子会社に出向を命じられて…。前任者が辞めてしまったので後任が見つかるまで3か月くらいという約束だったんですけど、ずるずる延びてもう1年以上…。それがこの4月に本社に戻れることになって…。でも、なんだか本社に戻るのが嫌で…。出向先の仕事は相談業務で、自分なりに一生懸命やってきたんです。せっかく顧客との関係ができたのに顧客を置いていくようで…。

 社命で行ったり来たり。短い間の仕事を真面目にやり過ぎた自分がバカだった。今は引継ぎをやっていて、4月が来なければいいと思ったり、一方で早く来て欲しいと思ったり…。クリニックに行こうとしたけど、薬を飲むのも嫌だし、一番の悩みは寝られないこと…」

 メンタルヘルス問題の増加にカウンセラーが追いつかない

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