2017.06.09 |   

結腸がん再発率、死亡率を下げる ナッツは「最強の健康食」

 年間罹患者100万人というがん大国の日本に、海の向こうから朗報が届いた。米国研究機関の最新調査によって、がんの再発率と死亡率を劇的に下げる食材が見つかったのだ。それは、ナッツ。コンビニやスーパーをはじめ、どこでも買えるあの小さな木の実に、驚きの効能が隠されていた。

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米国の研究で、ナッツには驚きの健康効果が認められたという(写真/アフロ)

ナッツを摂取していた人はしていない人に比べて、がんの再発率、死亡率が著しく低い

 驚きの調査結果を明かしたのは、米ボストンのダナ・ハーバーがん研究所。5月17日、同所の研究チームは「ナッツの摂取で結腸がんの再発率と死亡率が低下」と題した報告書を発表した。これによれば、結腸がん患者のうち日常的にナッツを摂取していた人は、摂取していなかった人に比べて、がんの再発率と死亡率が著しく低かったのだという。

 調査対象は結腸がん患者826人。回答者の19%が週に57g以上のナッツを食べており、食べていなかったグループと比較すると、がんの再発率が42%、死亡率は57%も低かった。

1週間にアーモンドを48粒。1日平均7粒で

 1週間に57gというと、アーモンドなら48粒、カシューナッツなら36粒程になる。1日平均だと、それぞれ7粒と5粒。今回の調査にはマメ科のピーナッツは含まれていないが、わずかなナッツの摂取でこれほどの差が出るとあって、同発表は全米で大反響。

「結腸がんにはナッツが良薬?」
「がん再発をナッツが防ぐ」

 と、大手ニュースサイトが続々と取り上げる事態になっている。研究チームによれば、ナッツががんのリスクを下げるメカニズムについては、現在研究中だとしている。

 ナッツの健康効果に詳しい小早川医院の小早川裕之院長が語る。

「ナッツは、言ってしまえば油の塊です。油は血糖値を上げません。つまりインスリン(糖質をエネルギーに変えるホルモン)を刺激しないので、糖尿病や肥満など、糖質制限が必要なかたにとって極めて有用な食材なんです。また、オレイン酸という良質な脂肪酸を豊富に含んでおり、動脈硬化を防ぐ働きもあります。元来優れた健康食材なので、がん予防に効果があると聞いても驚きはありません」

 同院では、生活習慣病の予防に最適な食材としてナッツの摂取をすすめてきた経緯がある。今回発表された、がんの再発リスクの低下に関しては「詳しい調査を待つ必要がある」と前置きしながら、こう推測する。

「例えば小麦やじゃがいもなど炭水化物を原料にしたお菓子を食べると、体内のインスリンが刺激されます。インスリンはいわゆる成長因子で、その受容体はがん化に関連した酵素の受容体と非常に似ているんですね。血液中のインスリンが増えることによって、がん細胞が増殖しやすくなるということはあると思います。

 逆にいえば、インスリンをできるだけ抑制するような食生活をすることで、がんが発生しにくくなる体内環境ができるのかもしれない。ナッツの成分がそのあたりに効果的に働いている可能性は否定できません」(小早川院長)

全ての慢性病のリスクを減らす

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