2017.07.20 |暮らし   

知ってますか?史上最高齢アイドルグループ「KBG84」人気沸騰中

 ばあちゃん合唱団の入会資格は80才以上。それ以下は研修生で、ボランティアとしておばあたちの世話を焼いている。現在、団員は揃いの赤のポロシャツを着る21人、青いポロシャツの研修生が10人。毎春の入団式には、ウエディングドレスを着るのが決まりだ。

声を掛ければ5分で集まる、小浜のおばあの団結力

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曲がかかるまでじっと座っていた目仲さん(前列左から2人目)。メロディーが流れ出すや、すくっと立ち上がり、踊る!

 今や小浜を訪れる観光客から、「KBGのおばあたちには、どこに行ったら会えるのですか」とたずねられるほどの人気者だ。

 なかでもひときわ笑顔が明るいセンターを務める目仲トミさん(94才)は、保育所の子供たちから「目仲のおばあちゃんでしょ。いつも見ているよ」と言われて目を細める。普段は杖をついて歩いているのに、踊り出すと杖を置いて、メンバーの誰よりも長く踊っている元気者だ。

 そんな目仲さんが病に倒れた。冒頭の北海道公演の2週間前だ。その日、私たちはひとり暮らしをする目仲さんの自宅で取材をすることになっていた。ところが直前になって、目仲さんが食あたりで取材できるような状態ではないと知る。つちださんが電話をかけて判明したのだが、それからが早い。自転車に乗ってつちださんが自宅に行き、様子を見る。それを知って、「後で様子を見に行くようにする」と研修生の大久敏さん(75才)が応える。緊急網があるわけではないのに、LINEよりもメールよりも早くみんなが集まる。

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小柄ながらも大きな存在感でチームを引っ張る目仲トミさん(94才)。

「この島は、丘の上の集落に島民が集まって暮らしているので、お年寄りのひとり暮らしが可能なんですよ。本島の那覇に行くと、高齢者1人では移動手段がなくて疎遠になるけれど、ここは徒歩で移動できる。号令を掛ければ5分でみんな集まってきます」(つちださん)

 しばらく大事をとった目仲さんは2週間後、何事もなかったかのように北海道で行われた『ハスカップ音頭』披露公演のステージでなんとも気持ちよさそうに踊っていた。

「この間はすまなかったねえ。次の日来てくれるからと思って、ペットボトルの飲み物やお菓子も用意し、家も掃除しておいた。けれども、昼食べた弁当の残りをもったいないからと、冷蔵庫に入れておいて、それを食べたら吐き気と下痢で夜中、ずっと苦しんでいた。これで北海道公演はもう行けないかなあ、みんなに迷惑かけたら大変だからねって思った」(目仲さん)

 大事をとって島の診療所に行き、薬をもらったが、すぐに治まったという。公演で目仲さんは、田中将大投手を擁して準優勝した駒大苫小牧高校の祝勝会よりも多い300人もの聴衆の前で、いちばん長く、いちばんの笑顔で、最後まで踊り続けた。

撮影/樋田敦子

※女性セブン2017年7月27日号

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