2017.09.09 |サービス   

自由な生活に徹底的にこだわった介護付有料老人ホーム<前編>

たのしい家新宿下落合

 初めて老人ホームを探す時には、様々な不安がつきまとう。探し始めてすぐに気がつくのは、介護付き、住宅型など様々な種類があることだ。そして、さらにそれぞれの施設に特色があるので、あらかじめ判断基準をもっていないと迷ってしまう。取材を通じて施設のスタッフと話をしていると、入居する本人と家族で元気なうちから介護について話し合っているケースは少ないようだ。

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「たのしい家新宿下落合」は元々企業のビルだった建物を活かしたガラス張りの外観

 本人または家族が何らかの不安、困り事を抱えているという原点に立ち返ると、施設を選ぶ基準が次第に見えてくる。認知症による徘徊、毎日の食事、入浴の介助など、それぞれの解決したいことをはっきりさせると施設に聞きたいことも絞られてくる。また、寝たきりで疾患があるので医療的なケアを受けたい、骨折をして車椅子生活になってしまったのでリハビリを受けたいといったケースも多い。このような場合は施設によって対応できること、できないことが比較的はっきりしているので、入居前にしっかりと確認しておきたい。さらに「どのような人生を歩んできたか。どういった生活を送りたいか」まで考えることができると、そこが本人にとって、快適に過ごすことができる施設なのかどうか判断がしやすくなる。

 介護付有料老人ホームでは、24時間態勢で介護サービスが提供される。集団生活なので、食事、レクリエーション、入浴など1日のスケジュールが決められていることが多いが、入居者のためにその常識をくつがえすことに挑戦している施設が実はある。

食事時間を自由にすることへの挑戦

「株式会社ケア21」が運営する「たのしい家新宿下落合」は西武新宿線下落合駅より徒歩3分のところにある介護付有料老人ホームだ。

 施設長の井野繁永さんは、「1時間以上かけて召し上がる方もいますし、非常に早く終えてしまう方もいらっしゃいます。3分で食べ終わっても、施設のスケジュールに合わせて待っていてもらう必要はなく、自室に戻ってくつろぐことができます」と話す。ここは、1時間半の間で好きな時に行き、食事を楽しむことができるようになっているのだ。

施設_たのしい家2

「たのしい家新宿下落合」施設長の井野繁永さん

 多くの施設では効率化も考え、入居者が食事の時間に一斉に移動し、終わると同じようにスタッフと一緒に自室に戻るというケースが多い。早く食事を終えて部屋に戻りたくても、その施設のスケジュールに合わせて待つ人が出てくる。また、全員での移動には安全な見守りという目的はあるが、元気で自由にしたい入居者にとっては歯がゆい思いをすることも出てくるようだ。

 しかし、こちらの施設ではできるだけ入居者に自由に過ごしてもらうために、スタッフの配置を工夫している。食事を見守るスタッフ、食堂から部屋まで誘導するスタッフと役割分担をし、安全な見守りと自由な行動を両立させているのだ。

施設_たのしい家3

食堂と部屋の行き来もスタッフが丁寧に対応してくれる

【次ページではさらなる食事へのこだわりを紹介】

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