2017.10.21 |暮らし   

入居者本位のハードとソフトを備えた小規模介護付有料老人ホーム<前編>

ブランニュー杉並高井戸

「ブランニュー杉並高井戸」を運営する「トリニティ・ケア株式会社」はミサワホーム株式会社のグループ会社だ。ミサワホームは介護事業を始めて20年以上経ち、着実に実績を積んできている。ブランニュー杉並高井戸の設計・建設もミサワホームが担当しており、総合住宅メーカーならではの、入居者本位で細かいところへのこだわりも見られる。

施設_ブランニュー1

低層で落ち着いた雰囲気の建物の「ブランニュー杉並高井戸」

 ここは要介護1~5の認定を受けた人専用のホームであり、胃ろう、バルーンカテーテル、在宅酸素、ペースメーカー、褥瘡(じょくそう、いわゆる床ずれ)、ストマ(人工膀胱や人工肛門)、インスリン投与などの症状にも対応可能だ。実際にどのような対応が可能かは一人ひとりの状態にもよるので、現在の状況をもとに相談をするのが望ましい。

コストよりも安心を優先させた衝撃吸収フロア

 転倒事故によって、その後の生活が不自由になってしまう高齢者は多い。厚生労働省の調査によると、年間約47万人が骨折・転倒で要介護になっている。骨粗鬆症学会の調査によると、要介護となる原因全体の10.2%を占めている。

 また、寝たきりの原因となる大腿骨頸部骨折患者数は年々増えており、その多くを女性が占めている。日本整形外科学会の報告によると、大腿骨頸部骨折の原因は立った高さからの転倒が74%を占めており、日常生活の中で事故が起こっていることが推察される。

 ちょっとした段差につまずいたり、床ですべってしまい、骨折をしてしまうこともある。寝たきりにつながるケガを防ぐためには、転倒しないような環境を作ることと、転倒した際の安全の両方を考えないといけない。

 ブランニュー杉並高井戸の床には、衝撃吸収床材が使われている。この床材は日本転倒予防学会の推奨品にもなっており、すべりにくく、衝撃を吸収するという特徴がある。すべりにくいのは独自の塗装がしてあるからで、衝撃を吸収するのは違う種類のクッション層が使われているからだ。当然、通常の床材よりも費用はかかるが、居室だけではなく、廊下にも使われているので、居住者は安心して生活ができる。

施設_ブランニュー2

床にはスプリング効果もあり、足腰を痛めやすいスタッフにもやさしい構造

施設_ブランニュー3

衝撃吸収床材は廊下など居室外にも使われている

 ブランニュー杉並高井戸が入居者に提供する“価値”はこれだけではない。パラマウントベッドが開発した「眠りSCAN」を導入し、一人ひとりが適切な睡眠を得られているかを職員が把握している。眠りSCANは、マットレスの下に敷いて使うセンサーで、起床、起き上がり、離床を感知することができるので、見守りの役割も果たしてくれる。

トイレは入居者にも介助者にもやさしい作りに

 高齢者になり、体に不自由なところが出てくるとトイレの問題が出てくる。トイレまで移動し、便器に腰掛け、また立ち上がる…。一連の動作が辛くなり、介助が必要になってくるとトイレの使い勝手が生活の質を左右することになる。

こちらの施設では、車椅子での出入りや介助をしやすい構造にしてあるので、日々の苦労が軽減されそうだ。一人ひとりの身体の状態は違うので、介助が前からも後ろからもできるのは入居者にとっても介助者にとってもメリットがある。

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居室のトイレは前面、側面の扉が開くので、車椅子でも楽に入ることができる

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側面の扉は後方からも開くので、便器の後ろ側に回り込んだ介助も可能

 また、居室には慣れ親しんだ家具を持ち込んで使うことができる。体の不調など、緊急事態時にスタッフに伝えるコール装置をトイレとベッド脇の2か所に設置してあるので安心だ。衣類や小物などをゆったりしまえる収納も完備。日当たりもよく、周囲は静かな環境なので、十分落ち着いた生活が送れそうだ。

施設_ブランニュー6

居室にはピクチャーレールも備え付けられているので、絵や写真を飾って楽しむことも可能

 * * *

 今回はブランニュー杉並高井戸の施設としてのハード面を中心に紹介したが、次回後編では、入居者の願いを叶える「あなた専用の日」への取り組みや認知症ケア、感染症予防への取り組みなどといったソフト面を中心に紹介したい。

撮影/津野貴生

【データ】
施設名:ブランニュー杉並高井戸
公式WEBサイト:http://brandnew-suginamitakaido.com/?lis=ovtrb10000042
所在地:東京都杉並区上高井戸2-11-45
最寄駅:京王井の頭線「富士見ヶ丘駅」より徒歩12分、京王線「芦花公園駅」より徒歩12分
類型:介護付有料老人ホーム
運営主体:株式会社トリニティ・ケア(ミサワホーム株式会社と三菱UFJリース株式会社の共同出資会社)
敷地面積:1590.35平方メートル
延床面積:1295.27平方メートル
室数:33室(定員33名)
入居要件:入居時に原則満65歳以上、要介護認定を受けている方、医療ケア要相談、認知症入居可能
構造:重量鉄骨造2階建
開設年月日:2016年5月
料金:
【1】月払いプラン/月額利用料36万2320円(税込)、入居一時金0円
【2】入居金プラン1/月額利用料19万3320円(税込)、入居一時金1014万~2281万5000円
【3】入居金プラン2/月額利用料24万3273円(税込)、入居一時金714万2900~1607万1500円
【4】入居金プラン3/月額利用料26万9463円(税込)、入居一時金557万1400~1253万5700円
(入居一時金は、入居時の年齢によって償却期間が5段階に分かれています)

※施設のご選択の際には、できるだけ事前に施設を見学し、担当者から直接お話を聞くなどなさったうえ、あくまでご自身の判断でお選びください。

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