2017.11.15 |ヘルス    1

【肩こり】治らない原因、実は肘下、腰、股関節にあるかも

 日本の肩こり人口は約1200万人。2013年の「国民生活基礎調査」(厚生労働省により実施)によると、体の不調箇所の女性1位、男性2位が、肩こりだった。マッサージなどのケアをしても改善しない長引く肩のこりや痛み。実は、ほかに原因があるのです。

 湿布を貼っても、マッサージや鍼治療などをしても、すぐにぶり返す肩こり。一体、なぜ治らないのか?

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肩を動かさずに首を前後左右に動かしてチェック

「肩から背中にかけてが常に張った状態」のこりはどこ?

 肩こり歴12年の里田恵梨子さん(35才・会社員)とともに、肩こりなど慢性痛の専門医で、横浜市立大学附属市民総合医療センター麻酔科ペインクリニックの北原雅樹さんを訪ねた。(※『横浜市立大学附属市民総合医療センター麻酔科ペインクリニック』は、現在新患の受付を停止しています。相談は『認定NPO法人 いたみ医学研究情報センター』まで)

 里田さんの仕事は、デスクワーク中心。普段からパソコンを使うことが多く、家では5才の娘を抱き上げることも多いため、肩から背中にかけて常に張った状態だ。

 そんな症状を告げると、家庭環境や仕事についての問診後、北原さんは肩を軽く触ってこり具合を確認。首を前後左右に傾けるなどして、具体的に、どの部分にこりや痛みがあるかを探っていく。

猫背、眼精疲労、巻き肩が影響

「パソコンやスマホなどを使う機会が増えると、肩こりが起きやすくなります。猫背などの姿勢の悪さや、眼精疲労からくる場合もあります。

 腕や手、指の状態を気にしていない人が多いのですが、手が硬直すると、腕全体の使い方がおかしくなり、肩にも影響を与えます。里田さんの場合、肩が内側に入っている巻き肩になっているから、腕もこっているはずですよ」(北原さん・以下同)

 里田さんのように肩こりで来院する患者さんには、肩首以外に大きく分けて次の3か所を確認するという。

【1】肘下にこり固まった部分があるかどうか

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手や腕の酷使が肩こりを生む

 写真の腕の辺りを北原さんが触ると、里田さんの顔がゆがむ。こり固まった部分はゴリゴリしており、触っただけで痛いのだ。

 腕を曲げたときにできるしわの上側の部分を触るとゴリゴリし、痛みがあるなら腕橈骨筋(わんとうこつきん)がこっている。指がこっていれば、指の付け根部分を触ると痛みを感じる。

 ちなみに、親指と人さし指の骨が交差する手のひらのくぼみ(合谷のツボ)に痛みがあれば、腕~肩がこっている。

【2】仰向けに寝て、腰の隙間に手が入るかどうか

 仰向けに寝て腰が浮き、隙間があれば注意が必要だ。仰向けに寝たとき、腰と床の間に隙間ができる「反り腰」は、腰や首肩に負担がかかりやすい。この姿勢で寝るのがつらいため、睡眠の質も悪くなる。

「中央で指先がついてしまうほど隙間がある場合は、寝れば寝るほど疲れやすい傾向にあります。

 これは、インナーマッスルである腸腰筋が縮んで硬くなり、骨盤が前傾しているから。いわゆる反り腰になっているため、腰の動きが悪くなり、これに連動して首や肩にこりが生じます」

【3】仰向けに寝て、股関節が開くかどうか

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股関節の硬さが、下肢→上肢に響く

 仰向けに寝て、片足の膝を曲げて外側に倒していく。里田さんの場合、股関節が硬く、ベッドから約30度の角度までしか開かなかった。

 骨盤が前傾気味で股関節が硬い場合、深部筋である腸腰筋や内転筋が硬いことが多い。腰回りの動きが悪いため、上半身でバランスを取ろうとして、肩に負担がかかる。

「本来なら膝がベッドに着くくらいまで開きます。股関節が硬く、動きが限定されると腰に負担がかかり、さらには肩こりになるんです。

 このままでは肩をいくらマッサージしても、こりはぶり返します。腰と下半身のケアをしっかりすることが、こりの解消につながりますよ」

 里田さんのようなケースは、子育て中やデスクワークが多い女性によく見られる症状だ。

撮影/矢口和也

※女性セブン2017年11月23日号

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  1. つや姫 より:

    反り腰という言葉は初めて聞きました。試しにチェックしたところ、私もそうかもしれません。慢性的に疲れが取れないと感じていましたが、腰が原因だったのでしょうか。
    こうした自己チェック法の記事をまたお願いします。

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