2017.11.18 |暮らし   

理学療法士が常勤しリハビリ特化型を目指す介護付有料老人ホーム<前編>

フローレンスケアたまプラーザ

「フローレンスケアたまプラーザ」は東証二部上場の地元企業である工藤建設が2007年12月から運営している介護施設だ。地元に恩返しをしたいという創業者の思いでスタートしており、全国展開するのではなく地域密着型の運営を目指している。新規オープンよりも質を高めることに力を注いでいるのだという。創業者は今でも各施設を回るなど、現場を重視しているそうだ。

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「フローレンスケアたまプラーザ」の建物は運営会社の工藤建設が建てており、ハード面でも安心

身体の状態に合わせ専門の職員を配置したユニットケア

 フローレンスケアたまプラーザの最大の特徴は入居者の要望や身体状況に応じて適度な社会生活を維持できるように、フロアごとのユニットに分かれた少人数制のケアを取り入れていることだ。介護サービス課課長の伊東大貴さんは、その狙いについてこう語る。

「ご状態に合わせて各フロアを分けています。1階は医療依存度の高い方、2階が認知症の方、そして3階には比較的お元気な方がお住まいになっています。各フロアでお食事もお風呂も完結しています。なおかつ、職員も各フロアでシフトを作り担当制にしています。そこまで徹底するのは、ご入居者もいつも同じ職員がいた方が安心だと思うからです」

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ナースステーションは医療依存度が高い入居者の多い1階に設置されている

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サービスステーションは食堂と廊下を見渡せる位置にあり、24時間介護スタッフが常駐している

 フロアごとにスタッフを配置するだけではなく、各居室の担当介護職員も決まっている。いつも同じスタッフが介助をしてくれるので、入居者も家族も安心して任せられる体制だ。しかし、ユニットケアを徹底することには苦労が伴う。職員のシフトもフロアごとではなく、全体で組んだ方がもちろん簡単だ。しかし、フローレンスケアたまプラーザでは、2007年の開設当初からユニットケアにこだわってきた。

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東側の居室は明るく、窓からは緑を眺めることができる

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居室内のトイレは広く作ってあり、手すりも備え付けられている

ユニットケアを徹底するための組織的な取り組み

 フローレンスケアたまプラーザの職員の56%が介護福祉士の資格を持っており、正社員の比率も76%と高い。フローレンスケアの他の施設では、介護福祉士の割合が8割を超えるところもあるという。パンフレットやホームページに書いてある入居者と職員の比率だけを見て、手厚い介護が提供されているのかを判断するのではなく、介護福祉士や正社員の比率もチェックするようにしたい。

 ホーム長の石森洋晃さんは、こう話す。

「スタッフが成長できる環境を作りたいと思っています。核になる人材をいかに育てるかが重要で、最終的にはそれがユニットケアの充実、入居者様へのより良い対応、介護の質の向上にもつながります。

 職員はフロアごとに担当として配置していますが、お風呂の介助などで他のフロアの入居者様と関わることもあるので、全員の状態を把握できるようにしています」

 今後はさらに、介護職員が日常生活の中で一人ひとりにあったリハビリをしていくための力も向上させたいのだという。

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ホーム長の石森さんは現場経験も豊富で頼れる存在

 新卒で入り、働きながら勉強をして資格を取得する職員も多く、会社も研修や講習を行ってステップアップを支援しているとのこと。介護福祉士の資格を取ると主任になる道が開け、給与面でも報いられる。離職率も毎月会社としてチェックしており、楽しく働きやすい環境を作りたいという創業者の思いが仕組みにも浸透しているようだ。

 また、職員からの提案も積極的に受け入れていて、新しい治療機器の導入や図書室の設置などが採用されているのだという。こういった社風も職員のやる気の向上につながっているのは間違いない。

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居室を寝室、食堂を自宅のリビングのようにしてくつろげる

 一手間も二手間もかかるユニットケアを入居者のためだという信念を基に、真摯に貫いているフローレンスケアたまプラーザ。体験入居は最長7泊8日、1泊あたり10800円で可能だ。介護福祉士・正社員比率にもこだわり、質の高いそのユニットケアをまずは体験してみてはいかがだろうか。

【データ】
施設名:フローレンスケアたまプラーザ
公式WEBサイト:http://www.good-care.jp/facilities/tamaplaza/
所在地:神奈川県川崎市宮前区犬蔵2-17-65
最寄駅:東急田園都市線「宮前平」駅よりバスにて5分「犬蔵」下車徒歩2分
類型:介護付有料老人ホーム
運営主体:工藤建設株式会社
敷地面積:1696.63平方メートル
延床面積:2692.31平方メートル
室数:68室(定員68名)
入居要件:概ね65歳以上で要支援以上の方
構造:RC造3階建
開設年月日:2007年12月
料金:入居一時金+月額利用料(家賃、管理費、食費)
その他費用として、介護保険自己負担分、医療費・消耗品(オムツ代など)、レクリエーション費(外食費や材料費がかかるもののみ)、理美容代などがかかる
【1】月払いプラン/入居一時金(前払金)0円、月額利用料31万6600円
【2】スタンダードプラン/入居一時金(前払金):200万円、月額利用料28万3100円
【3】ミドルプラン/入居一時金(前払金)500万円、月額利用料24万7600円
【4】ロングライフプラン/入居一時金(前払金)1270万円、月額利用料15万6600円

撮影/津野貴生

※施設のご選択の際には、できるだけ事前に施設を見学し、担当者から直接お話を聞くなどなさったうえ、あくまでご自身の判断でお選びください。

【このシリーズのバックナンバー】

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●看取り率6割、看護師の施設長が運営する介護付有料老人ホーム<前編>
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●定員30名、小規模施設の利点あふれる都心の介護付有料老人ホーム<前編>
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