2017.11.25 |暮らし   

理学療法士が常勤しリハビリ特化型を目指す介護付有料老人ホーム<後編>

フローレンスケアたまプラーザ

「フローレンスケア」は東京、神奈川で11の高齢者向け施設を運営している。入居者、そしてその家族が職員に言いたいことを言える、家族のような関係を作ることが目標だ。取材で訪れた際に、実際、家族が職員と話をしている様子を目にしたが、まるで親戚同士で話をしているような温かい雰囲気だった。

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「フローレンスケアたまプラーザ」の屋上は外出しにくい入居者にも外の空気を楽しめる憩いの場

リハビリ特化型を目指す理学療法士の取り組み

 その家族的な雰囲気を作り出す根底にあるのが、「リハビリ特化型」を目指す真摯な取り組みだ。中心的な役割を担う理学療法士の原崇さんは、常勤の機能訓練指導員として日々のリハビリに取り組んでいる。総合病院などで経験を積んできた原さんの役割は、リハビリだけではなく、福祉用具の選定にも及ぶ。リハビリを推進していくための中心的な役割を果たしているのだ。

「病院とはリハビリの目的が違いますね。病院では医師の指示のもとで回復を目指しますが、ここは終の棲家として生活の質を上げていくことに重きをおいています。そのため、年単位でのお付き合いになります」(原さん)

 原さんは常勤しているので、日々入居者と接し、その状況を的確に把握している。

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丁寧に声をかけながらリハビリを行う原さん

 介護サービス課課長の伊東大貴さんも、病院のリハビリとの違いをこう説明する。

「フローレンスケアの中でもそれぞれ特徴付けをしていて、たまプラーザはリハビリ強化型ホームとして打ち出しています。有料老人ホームのリハビリは、病院のリハビリとは違います。病院のリハビリの目的は退院ですが、ここは終身でご入居されていますので、どれだけ状態を維持・向上していくのかが重要です。中には在宅復帰したいという方もいらっしゃいます」(伊東さん)

 リハビリを行うには、理学療法士と介護職員の連携が重要だ。ここでは、お互いに入居者の情報を伝えあいながら、リハビリの計画に落とし込んでいるのだという。

「身体機能は変化していくので、介護職員に入浴介助の仕方や居室内で移動する際の福祉器具などのアドバイスをすることもあります。職員からは実際の様子の報告を受けて、リハビリの内容を変えていっています」(原さん)

ここでの生活全てがリハビリという概念

 ここでは、入居者一人ひとりに個別・集団・生活リハビリを行っていくための計画書を作っている。「生活全部がリハビリ」という位置付けが職員全体に浸透しているのだ。認知症の予防のための脳リハビリや作業レクリエーションもあり、廊下に昔懐かしい「回想写真」を貼り出すといった取り組みも行っている。

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白黒テレビなど懐かしいものを見て昔を回想すると、脳の活性化効果が期待できるという

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ただ都道府県を当てるクイズをするだけではなく、出身地やニュースの話など入居者と職員のコミュニケーションのツールにもなっている


 伊東さんが、個別・集団・生活リハビリについてこう説明をしてくれた。

「個別リハビリを行うのは週に1回くらいです。効果測定をしながら計画を修正し、生活リハビリをします。階段を昇り降りしたり、タオルを畳んだり…。寝たきりに近い方は関節が硬くならないように可動域を広げるストレッチをしたりします。集団リハビリは遊びの要素も取り入れて、体操や音楽、書道なども行っています」(伊東さん)

 生活リハビリは介護職員の協力が欠かせず、理学療法士との連携が試される。また、これらのような施策を進めるため、フローレンスケアの本部にはリハビリの指導役がいる。リハビリの現場を経験した作業療法士の資格を持つ職員が、各施設の現場の指導、アドバイスを行っているのだ。

 会社全体としてリハビリに力を入れているが、その中でもさらに「リハビリ特化型」を目指しているここ、フローレンスケアたまプラーザ。理学療法士を中心としたその取り組みをぜひその目で確かめてみてほしい。

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見学や体験入居も大歓迎とのこと。気軽に相談してみてほしい

→この記事の前編を読む

【データ】
施設名:フローレンスケアたまプラーザ
公式WEBサイト:http://www.good-care.jp/facilities/tamaplaza/
所在地:神奈川県川崎市宮前区犬蔵2-17-65
最寄駅:東急田園都市線「宮前平」駅よりバスにて5分「犬蔵」下車徒歩2分
類型:介護付有料老人ホーム
運営主体:工藤建設株式会社
敷地面積:1696.63平方メートル
延床面積:2692.31平方メートル
室数:68室(定員68名)
入居要件:概ね65歳以上で要支援以上の方
構造:RC造3階建
開設年月日:2007年12月
料金:入居一時金+月額利用料(家賃、管理費、食費)
その他費用として、介護保険自己負担分、医療費・消耗品(オムツ代など)、レクリエーション費(外食費や材料費がかかるもののみ)、理美容代などがかかる
【1】月払いプラン/入居一時金(前払金)0円、月額利用料31万6600円
【2】スタンダードプラン/入居一時金(前払金):200万円、月額利用料28万3100円
【3】ミドルプラン/入居一時金(前払金)500万円、月額利用料24万7600円
【4】ロングライフプラン/入居一時金(前払金)1270万円、月額利用料15万6600円

撮影/津野貴生

※施設のご選択の際には、できるだけ事前に施設を見学し、担当者から直接お話を聞くなどなさったうえ、あくまでご自身の判断でお選びください。

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