2018.06.08 |暮らし   

私たちはなぜ老後のお金をこんなに心配してしまうのか

Q 男性が老後、働かない期間は何年くらいある?

【1】16年
【2】22年
【3】30年

働く期間は変わらないのに、どんどん長生きに

 そもそも、私たちはなぜ老後に必要なお金について不安を感じているのでしょうか?

 60歳で定年を迎え、65歳までは継続雇用で働く。最近ではそんな会社も増えてきましたが、いずれにしても、その後は年金をもらいながら暮らしていくことになります。

 現在の日本人の平均寿命は、男性が80.98歳、女性が87.14歳(厚生労働省『平成28年 簡易生命表』より)。65歳で働かなくなるとすると、男性は16年、女性は22年、老後に働かない期間ができます。
よって、答えは【1】でした

 老後のお金については、その間、どうやって生きていくか、ということへの不安だと言い換えることができます。また、実際は自分がいつまで生きるのかわからないし、病気や介護が必要になるかもしれないという不確定要素もたくさんあります。

 つまり、働かなくなったあとの期間、果たして「老後の生活費が足りるかどうか」。老後のお金の不安は、この心配が多いようです。

公的年金にキチンと加入することが大前提

「老後の生活費が足りるかどうか」と心配する原因は、次の2つに絞られます。

もらえる年金が少ないこと
自分の貯蓄が少ないこと

 若い人ほど「自分が高齢者になったときには年金がもらえない」と言う人が多い印象がありますが、公的な年金は減ることはあっても、ゼロになることはありません。公的年金をベースに考えないと、老後の暮らしは成り立ちません

 まずは、老後に公的年金がもらえるように、キチンと加入しておくこと。むやみに不安を募らせる前に、年金制度についても関心を持つことが大切です。

 2017年8月から、老齢年金の受給資格期間(老齢年金がもらえる条件となる加入期間)が25年以上から10年以上に緩和されました。しかし、もちろんできるだけ長い期間、年金保険料を払っていたほうがもらえる年金額は多くなります。

 また、国民年金の未納期間などがあり、これからでも遡って納められる場合は、一部でも保険料を納めると将来もらえる老齢年金の額がアップします。

宝くじを夢見ても当たらない、毎月の収入から着実に貯蓄を

 貯蓄が足りないという不安は、貯蓄額を増やしていくことでしか解消できません。50代までの現役世代は、毎月の収入の中から貯蓄に回す額をできるだけ多くし、60代以上の年金世代は、今ある蓄えを適切に運用していく方法を考えましょう。

 貯蓄が足りないという不安は、宝くじが当たれば一発で解消しますが、老後を迎えるまでに宝くじが当たる人はほとんどいません。確実な方法は、やはりいくら必要か、目安になる金額を算出し、それに合わせて自分で計画して貯めていくことになるのです。次回から、簡単に算出するやり方を紹介していきます。

【まずやってみたいこと】 「誕生月に送られてくる『ねんきん定期便』で、いつからいくらくらいもらえるのか、調べてみる」

◆アドバイス:志村直隆(ファイナンシャルプランナー/がん治療コンサルタント/2017 MDRT終身会員)

取材・構成:生島典子(フリーライター) イラスト:とげとげ。

初出:まなナビ

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