2019.08.24 |サービス   

介護施設訪問レポート|施設長はレクの専門家!笑顔が溢れる介護付有料老人ホーム<前編>

 高齢者向けの住宅の中から、話題の施設をピックアップ。記者が訪問し、施設で働く人の思い、設備、サービスなどをレポートする。今回は、東京都江戸川区にある介護付有料老人ホーム「サンライズ・ヴィラ西葛西」だ。

サンライズ・ヴィラ西葛西

「ライクケアネクスト人物伝」と表紙に書かれた手作りの冊子。表紙をめくると、ライクケアネクスト株式会社の施設長22人が1ページに1人ずつ紹介されている。育った環境や介護に関わるようになったきっかけ、そして施設長としての思いや取り組んでいることがインタビューを交えて丁寧に書かれている。

介護付有料老人ホームの外観

2018年にできたばかりのきれいな建物

 専業主婦から介護の仕事に関わるようになった人もいれば、親の介護をきっかけに大企業を辞めて介護の仕事を始めた人、音楽の道に突き進んでいた人もいる。個人的な話も書かれているので、それぞれの人となりがよく分かる。施設長一人ひとりから丁寧に話を聞き、写真も入れて冊子にまとめたのは営業部部長の蟹江望世さん。

「ライクケアネクストの運営する施設の良さは施設長にある」との蟹江さんの言葉を確かめるために「サンライズ・ヴィラ西葛西」を訪ねた。

レクリエーション専門家の施設長のこだわり

 サンライズ・ヴィラ西葛西で施設長を務める和氣俊也さんは、青少年団体でレクリエーションの普及に尽力し、専門書の出版までしているレクリエーションの専門家。レクリエーションを主体とするセクションの立ち上げのために、ある老人ホームで仕事をするようになったのが介護に関わるようになったきっかけだという。

レクリエーションの専門書

和氣さんが執筆陣に名を連ねるレクリエーションの専門書

 ここでは原則として1日1回のレクリエーションが行われ、近隣への外出にも積極的に取り組んでいるという。レクリエーションには健康ヨガや書道、寄席など様々なジャンルのものを用意。週に1回行われている健康ヨガの先生は看護師と保育士で、それぞれの専門性も活かしながら入居者にヨガを教えているそうだ。回を重ねるごとに参加者も増え、車椅子の入居者が床に敷いたヨガマットでの動きに挑戦したり、男性の参加者が増えるなど変化が出てきているという。

ヨガをする高齢者

椅子に座って気軽に参加できる

「ご入居者が日中所在なく過ごすことがないように、体や頭、心を動かせるようなプログラムを考えています。ご入居者の皆さん同士でコミュニケーションを取っていただくことも重視しています」(和氣さん)

介護付有料老人ホームの施設長

笑顔が印象的なサンライズ・ヴィラ西葛西、施設長の和氣さん

 レクリエーションの専門家である和氣さんには、大切にしていることがある。それは子供だましのような内容にならないように、その道のプロに講師を限定し、謝礼を支払うことだ。高齢者施設で行われるレクリエーションは、ややもすれば訪問する側の発表会の場になってしまったり、一方的な思いによる慰問のような雰囲気になりがち。そうならないように、和氣さん自ら講師を探し、依頼をすることも多いという。今後は女性に比べて消極的になりやすい傾向のある男性向けの企画も積極的に立てていきたいそうだ。

老人ホームに貼られているレクリエーションの写真

参加者の笑顔が印象的なレクリエーションの様子

「施設運営の7割は会社全体の方針でやっていますが、残りの3割は施設長の裁量で物事を決めて、動かしています。そのため施設には施設長の思い、専門性が色濃く出ます。弊社の施設では、サンライズ・ヴィラ西葛西のレクリエーションが1番充実しています。これは施設長の和氣によるところが大きいです。プロの講師への謝礼もご入居者から追加でいただくのではなく、和氣の提案を本社が承認する形で経費として出しています」(蟹江さん)

施設長で介護施設を選ぶ意味

 介護施設を選ぶ際に不動産物件のように立地や建物から選ぶ人もいる。家族が住んでいる地域から選択し、必要とするサービスを受けられるかどうかをチェックするのは自然な流れではある。しかし、サービスを提供する人、つまりハードと対になるソフトの部分をチェックすることも忘れない方が良さそうだ。

「入居を検討している方に自信を持って『この施設長だから安心してご入居してください』と話をしています。ハードが介護するわけではありません。そこで働く人が介護をしています。施設は生き物だと思っています。その中心にいる施設長によって施設の雰囲気や暮らしやすさが変わります」(蟹江さん)

老人ホームのリビングでくつろぐ入居者

午後のひとときをリビングで過ごす

 入居者の家族とのコミュニケーションを大切にしているという和氣さん。笑顔を絶やさず、積極的に会話を交わす和氣さんに、訪問する家族も信頼を寄せているようだ。

「ご入居者のご家族と顔を合わせてお話をすることも大切なことだと考えています。私はできるだけ玄関でお出迎え、お見送りをするように心がけています。そして、お叱りも含めて率直になんでもおっしゃってほしいと思っています。『わざわざ出てこなくてもいいのに』とおっしゃってくださる方も多いですが、日頃からのコミュニケーションを大事にしています」(和氣さん)

「『ここに来て良かった』と言われるホームにしよう。『ここに来て良かった』と思われる介護をしよう」が和氣さんの口癖。来訪者に気持ちの良い挨拶をするスタッフの姿を見ていると、明るい言葉を口にするように心がけているという和氣さんの思いが全体に浸透しているのが分かる。施設長が施設に与える影響の大きさをぜひ確かめてみてほしい。

撮影/津野貴生 取材・文/ヤムラコウジ

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【データ】
施設名:サンライズ・ヴィラ西葛西
公式WEBサイトhttps://www.like-cn.co.jp/homes/sunrise-villa/nishikasai.html
所在地:東京都江戸川区西葛西8-12-7
最寄駅:地下鉄東西線「西葛西」駅 徒歩13分
類型:介護付有料老人ホーム
事業主体:ライクケアネクスト株式会社
敷地面積:1,171.18平方メートル
延床面積:2,960.75平方メートル
室数:80室
入居要件:概ね65歳以上で入居時自立・要支援・要介護
構造:鉄筋コンクリート造地上5階建て
開設年月日:2018年5月1日
料金:入居一時金+月額利用料。入居金85万円に対して、月額利用料(家賃)1万円の割合で増減ができる。
(1)入居一時金0円+月額利用料25万1830円(家賃13万3000円+管理費6万4800円+食費5万4030円)
(2)入居一時金335万円(下限)+月額利用料19万1830円(家賃7万3000円+管理費6万4800円+食費5万4030円)
(3)入居一時金590万円(上限)+月額利用料16万1830円(家賃4万3000円+管理費6万4800円+食費5万4030円)

※施設のご選択の際には、できるだけ事前に施設を見学し、担当者から直接お話を聞くなどなさったうえ、あくまでご自身の判断でお選びください。

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