2017.12.22 |    1

誤嚥を防ぐ食べ物の「とろみ」正しいつけ方【介護食の基本】

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 介護食は「とろみ」をつけて食べやすく、飲み込みやすくすることで、誤嚥を防ぐ――。

 そこで、介護食に欠かせないとろみについて、Q&A形式で解説します。

 知っているようで実はよくは知らないとろみについて、介護食の指導や実演を行なっている、宮源の高橋浩幸さんに聞きました。

Q:介護食でとろみが必要なのはなぜ?

A:噛む力が弱り、飲み込む力が落ちてくると、食べ物がいきなり喉に入ったときにむせてしまったり、誤って気管に入ってしまったりして、いわゆる誤嚥の原因になります。これを防止するために、とろみが必要です。大きくわけてとろみをつける目的は2つ。

【1】液状の食材、飲み物の、喉へ流れ込むスピードを遅くします。

 加齢や、病気の為、飲み込みのタイミングが合わなくなって、むせてしまうことがあるので、口の中での水分や、液状の食べ物の動きを遅くさせるのです。

【2】粘度をつけて、食べ物をまとめやすく、飲み込みやすくします。

 食べ物を噛みすりつぶした後、飲み込むために舌や唾液でまとめるのですが、唾液分泌が少なってきたり、舌の機能が低下してきたりすると、食べ物をうまくまとめることができません。そこで、上手に食べてもらうために、とろみ剤等で粘度をつけて、まとめやすく、飲み込みしやすく調整するために使います。

Q:お茶や水などの飲み物にもとろみは必要?

A:必要です。液体は固形物よりも喉に流れ込むスピードが速いため、お茶や水でも誤嚥の原因になり得ます。その人の嚥下機能の状態によって適正な粘度があるので、医師や管理栄養士さんに確認してください。

Q:とろみをつけるにはどんな方法はありますか?

A:水溶き片栗粉を入れて加熱をする方法のほか、小麦粉で練り上げたり、たんぱく質の粘性を使用したり、市販のとろみ調整食品を使う方法も。

 最近では、簡単に粘度の調整ができて、調理の手間がかからない、とろみ調整剤を使用する人が増えています。粘度の変化も少なく、溶かすだけなので加熱の必要がありません。

『トローミファイバー』(宮源)の場合、体にやさしい水溶性食物繊維が原料。無味無臭で食べ物や飲み物の味を変えることもありません。

 なお、デンプンを主原料とする片栗粉でつけたとろみは、冷めるととろみが弱くなり、時間がたつと分離してしまったり、唾液などによりデンプンが分解されて、ゆるみやすくなったりします。その点、とろみ調整食品はしっかり溶かせば形状が安定するため、素材を選ばずとろみをつけやすいというメリットがあります。

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『トロミファイバー』(宮源)は個包装になっていて、使いやすい

Q:とろみ調整食品の使い方は難しくない?

A:飲み物、液状の食べ物に溶かすだけで、とろみがつくので簡単です。

 ただし、分量を正しく計測することが大事。各メーカーごとに商品の特性があるので、必ず使用前にパンフレット等を確認してください。それでもわらない場合は、メーカーに直接聞いて下さい。みなさん優しく教えてくれますよ。

実際に、お茶にとろみをつけてみた!

 とろみ濃度を写真でチェック!

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  1. あやか より:

    この記事、役に立ちました!
    ありがとうございます

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