2020.01.03 |   

認知機能の低下対策にカマンベールチーズ|おいしい食べ方・レシピ

 とろりと柔らかく、ミルクの甘みやコクがぎゅっとつまったカマンベールチーズ。おいしいだけでなく、最近は脳の栄養と呼ばれる「BDNF」を増やし、認知機能の低下を抑える働きがある機能性食材としても注目されている。そこで、カマンベールチーズの栄養とおいしい食べ方について、C.P.A.認定チーズプロフェッショナルで料理研究家の小野孝予さんに教えてもらった。

→認知症予防にカマンベールチーズが有効の可能性と科学雑誌で研究結果発表

カマンベールチーズは料理教室でも人気

「日本のカマンベールチーズはナチュラルチーズの中でもクセが少なく、切るだけでそのまま食べられるので、私が主宰する料理教室でも普段からよく食べるという生徒さんが多いですよ」

 と話す小野さんに、カマンベールチーズの特徴である白カビについて教えてもらった。

「一般的なチーズ作りではまず、ミルクに酵素を加えて固め、それをカットしてホエイと呼ばれる水分を抜きます。その後、型につめて成形した後に塩を加えるのですが、カマンベールチーズの場合、この段階で外側に白カビを吹き付けてから熟成させるんです。白カビは熟成中にたんぱく質を分解して酵素を作り出し、その働きでチーズはだんだん柔らかくなり、うま味がぐっと増してきます」(小野さん、以下同)

 ちなみにチーズ作りに使われる白カビは食用で、食中毒などを起こすカビとは全く種類が違うので、食べても問題はないそう。

カマンベールチーズと相性のよいフルーツは?

 カマンベールチーズは18世紀末、フランスのノルマンディ地方にあるカマンベール村で誕生したと言われる。

「ノルマンディ地方はりんごの産地。カマンベールチーズとりんごは同郷のよしみで、とても相性がいいんです。ワインとももちろん相性がよいですが、りんごを原料に作られるシードルやカルヴァドスといったお酒と合わせてもおいしいですよ。

 カマンベールチーズはそのまま食べることが多いかもしれませんが、ちょっとアレンジするだけでいろんな食べ方が楽しめます」

 そこで小野さんに、認知症対策に有効とされる食品をカマンベールチーズと組み合わせて、おいしく楽しめるアイディアを教えてもらった(栄養アドバイス/管理栄養士・佐々木夏子)。

ドライフルーツ&ハニーナッツのカマンベールチーズ ローズマリー風味

 ワインに合うおしゃれなおつまみ。

【材料(作りやすい量)】
カマンベールチーズ…1個(90g)
好みのドライフルーツ(レーズン、いちじく、クランベリーなど)…大さじ2
好みのナッツ(くるみ、アーモンド、ピスタチオなど)…大さじ2
はちみつ…大さじ2〜3
ローズマリーの葉(生)…大さじ2
黒こしょう…少量

【作り方】
(1)カマンベールチーズを食べやすい大きさに切る。
(2)チーズ以外の材料を混ぜ合わせ、(1)にかける。

【認知症予防ポイント】
●高血圧などの生活習慣病は、認知症のリスクに。ドライフルーツに含まれるカリウムはナトリウムの排出を助けることで高血圧のリスク低減につながる。

●ローズマリーの芳香成分には抗酸化作用があり、細胞のアンチエイジングに。

●地中海食(地中海沿岸の食スタイル)は認知症や生活習慣病予防に有効とされる。ナッツは地中海食でよく取り入れられる食材。

サーモンとアボカドのカマンサンド

 抗酸化成分をおしゃれに、おいしく!

【材料(作りやすい量)】
カマンベールチーズ…1個(90g)
アボカド…1/2個
スモークサーモン…2枚
マヨネーズ…大さじ1
こしょう…少量

【作り方】
(1)アボカドはつぶし、マヨネーズとこしょうを加え混ぜる。スモークサーモンは適当に刻む。
(2)カマンベールチーズを横半分に切り、下側にスモークサーモン、(1)、上側の順にのせる。
(3)ラップをして冷蔵庫でしばらく冷やし、食べるときにお好みの大きさに切る。

【認知症予防ポイント】
●サーモンのアスタキサンチン、アボカドのビタミンEには抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ。

カマンベールチーズ入りみそ汁

 発酵食品同士のみそとチーズは相性抜群!

【材料(2人分)】
カマンベールチーズ…2切れ(市販の90gタイプの1/3)
トマト(大)…1/2個
豆苗…30g
煮干しだし…1と1/2カップ
わかめ(乾燥)…3g
赤みそ…小さじ2

【作り方】
(1)トマトは一口大に切る。豆苗は根を除き、4〜5cm長さに切る。
(2)鍋にだし汁を入れて加熱し、温まったらトマトとわかめを加えてさっと煮る。
(3)みそを溶き入れ、豆苗、ちぎったカマンベールチーズを加える。

【認知症予防ポイント】
●トマトには抗酸化作用があるベータカロテンやリコピンが含まれる。ベータカロテンは、加熱すると吸収されやすくなる。

●豆苗には抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンAが豊富。

●みそが発酵するなかで生まれるメラノイジンには強力な抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ。みそのなかでも、赤みそにはメラノイジンが多い。

●煮干しだしに含まれるビタミンB12、豆苗の葉酸には、血中ホモシステイン値を低下させる。ホモシステインには動脈硬化を進める作用がある。

さば缶とカマンベールチーズの和風カレー鍋

 パンチの効いたカレー味の鍋。チーズを加えてマイルドに。

【材料(2〜3人分)】
カマンベールチーズ…1個(90g)
さば水煮缶…1缶
キャベツ(小)…1/4個
玉ねぎ…1/4個
トマト…1個
しめじ…1/2パック
水…3カップ
めんつゆ(3倍濃縮)…3/5カップ
カレー粉…小さじ1と1/2

【作り方】
(1)野菜は食べやすく切り、しめじは小房に分ける。カマンベールチーズは食べやすい大きさに切る。
(2)鍋に水を入れて加熱し、沸騰したらめんつゆ、カレー粉、キャベツ、玉ねぎを入れる
(3)キャベツがしんなりしたらトマト、しめじ、さばを加え、全体に火が通ったらチーズを加え、とろりとしてきたら完成。

【認知症予防ポイント】
●カレー粉に使われるクミンやターメリックには、抗酸化作用がある。

●さばの油に含まれるDHAは脳の働きを高める。

●さばの油分と一緒にとることで、野菜に含まれる抗酸化成分のカロテンやビタミン類が吸収されやすくなる。

小野孝予(おの・たかよ)

 C.P.A.認定チーズプロフェッショナル、料理研究家。料理教室クオリアを主宰し、家庭料理を中心に指導。チーズやワインなどの講座、webや雑誌などのコラム執筆、商品開発などを行う。2017年よりチーズプロフェッショナル協会(C.P.A.)本部幹事。著書に「チーズマジック おいしい、みんな大好き! ごちそう家ごはん」(清流出版)がある。

取材・文/市原淳子

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