公開日:2020.03.08   

「耳ヨガ」健康法|耳は全身の縮図。耳をほぐして不調を改善

 耳に輪ゴムをかけるだけで全身の不調が改善できる『耳輪ゴム健康法』は、簡単なのに効果が高いと大評判。今回は耳にアプローチする「耳ヨガ」健康法をご紹介。道具もいらず、「ながら」でいつでもどこでも実践できます。

→耳に輪ゴムをかけるだけ健康法の記事を読む

【目次】

耳エクササイズをする女性

1回1分程度でできる“耳エクササイズ”

ツボが集中する耳は“全身の縮図”

 東洋医学では、全身のエネルギーの通り道ともいえる経絡(けいらく)やツボは手や足に投影されると考えられている。「耳ヨガ」「眼ヨガ」など、体の部位に分けたヨガを提唱している龍村修さんによると、全体の様子はその部分に現れ、部分はその全体を表す「部分即全体」という考え方があり、ツボが集中する耳は「全身の縮図」の1つと考えられるという。

「耳全体に、胎児のように体を丸めて頭を下にした姿を投影し、耳たぶが人間にとっての頭部、真ん中が胴体で、耳の穴の近くは腹、上の方が足で、外側の耳輪が背中にあたると考えます。さらに、耳のつけ根に近い部分が消化器系や呼吸器系、真ん中が神経系、外側が循環器系と排泄系にあたるとも考えます」(龍村さん)

耳と全身の相応関係を図解している

耳と全身の相応関係

 耳を触って硬いところがあれば、そこに呼応する体の部位に不調があることを表している。ここをもみほぐしたり、ひっぱったりして耳がやわらかく、温かくなれば、体のこりやゆがみが解消されていく。

 耳の近くには脳につながる動脈が通り、多くのリンパ節がある。耳をほぐすことで頭部全体の血液とリンパ液の流れがよくなり、さまざまな効果が得られる

耳の周りの血管とリンパを図解している

耳の周りの血管とリンパ

 1回1分程度というからなんともうれしい。詳しいエクササイズの方法をマスターして、新生活を控えて緊張しがちな体をほぐし、春ならではの不調に備えたい。

耳ヨガで耳全体をほぐして、全身の不調がすっきり!

 例えばヨガを始めたいと思っても、「体が硬い」「ポーズが難しそう」と、躊躇してしまう人は少なくない。だが耳なら、そんな心配はない。

「たとえ足腰が弱っていても、耳ヨガなら座ったままでも寝転んでいてもできます。耳を触りながら痛い部分があれば、そこに呼応する内臓や手足などの不調を知ることもできます。自分の体の変化を知り、自己管理につながるのも、耳ヨガの利点です」(龍村さん・以下同)

 必ず息を吐きながら、痛くても気持ちよさを感じる程度の強さでもむこと。また、耳は東洋医学の五臓では「腎」にあたるため、刺激することでむくみがとれる。こりをほぐしていくうちに、気のめぐりが促され、体が楽になったり柔軟性も増す。

「不眠に悩む要介護者の耳をもんであげると、眠れるようになったという話もあります。耳ヨガは、1部分につき1分程度で充分。ヨガでは、“自分の命に聞いて、ちょうどいいだけやりなさい”といいます。いつでもどこでも、気持ちいいという感覚を大事にしながら、行ってください」

耳ヨガ:上部 足全体の気のめぐりを整え、むくみや痛みをとる

 足がむくみやすい、ひざが痛い、股関節が開きにくい人は、耳上部を念入りに行うといい。親指と人差し指で探りながらもみ、痛いところを見つけたら、そこをしっかりもむこと。左右差があれば、痛みや硬さがある方を重点的に。

【1】親指と人差し指で、両耳の中央部を息を吐きながらもむ

耳の上部をもんでいる

息を吐きながらもむ

【2】息を吐きながら、上方向にひっぱり、指をスッと抜くように離す。【1】【2】を数回繰り返す

耳の上部を上方向に引っ張っている

上方向に引っ張る

中央部 肩こり、腰痛、内臓の不調や便秘の改善に

 耳の表側の内側に近い部分は消化器系、外側は排泄や循環器系。裏側は肩甲骨から腰にかけての部分にあたる。胃腸の不調が気になる場合は内側を念入りに、肩こりや腰痛などが気になる場合は、裏側をしっかりもんで、ひっぱるといい。

【1】親指と人差し指で、両耳の中央部を息を吐きながらもむ

耳の中央部をつまんでもんでいる

中央部をつまんでもむ

【2】息を吐きながら、真横にひっぱり、指をスッと抜くように離す。【1】【2】を数回繰り返す

耳を真横にひっぱっている

真横にひっぱる

耳ヨガ:下部 頭痛や首痛、眼精疲労、耳の異常に効果あり

 耳の下部が硬くて痛みがあれば、首から上に不調があるサイン。

「耳たぶの中央あたりに目のツボがあるので、ここにピアス穴があると目が疲れやすくなることが多い。耳たぶをもむと視界がスッキリし、疲れ目が癒されます」(龍村さん・以下同)。

【1】親指と人差し指で、両耳たぶ周辺を、息を吐きながらもむ

耳たぶ周辺をもんでいる

耳たぶ周辺をもむ

【2】息を吐きながら、真下にひっぱり、指をスッと抜くように離す。【1】【2】を数回繰り返す

耳たぶを真下にひっぱっている

真下にひっぱるように

耳ヨガ:全体 全身の血行促進で冷え症の改善、ストレス解消に

 耳全体を刺激する方法。

「できるだけ素早く、100回ほどこすり、耳が赤くなり耳も体も熱くなればOK。さらに、人差し指と中指の側面で耳の上部をはさみ、上から下まですべらせるようにしてひっぱり、指を離すと、顔のむくみがとれて小顔になります」。

【1】人差し指と中指で両耳をはさみ込み、手のひらを頬にあてる

人さし指と中指で耳全体をはさみ込んでいる

指でやさしくはさみ込むように

【2】息を強く吐きながら、耳全体が熱くなるまで上下に素早くこする

人さし指と中指で耳全体をはさみ込んで上下に動かしている

上下に動かして血行を良くする

耳ヨガのコツ 場所によって指の形を変える

耳を親指と人差し指の間にはさんでいる

親指と人差し指の間にはさんで行うと効率が良い

 耳ヨガは、気になるポイントを指先でもむのもいいが、親指と人差し指の間にはさんで行うと、幅広い部位を一度に刺激できて効率がいい。耳をひっぱる際は、この指の形でゆっくり行うと効果的。

「手や耳が乾燥している場合は、皮膚を傷つけないよう、クリームなどを塗ってから行って」。

●不調がある耳

耳を上下に折りたたんでいる

不調がある耳

 指で耳を上下に折り畳んだ際、どこかに不調があれば、痛みでうまく畳めないことがある。

●不調のない耳

耳を上下に折りたたんでいる

不調のない耳

 上下がぴったりとくっつくように畳めればOK。耳ヨガを行う前後で変化を試してみて。

教えてくれた人

龍村修さん/龍村ヨガ研究所所長。「耳ヨガ」「眼ヨガ」など、体の部位に分けたヨガを提唱している。

撮影/浅野剛 イラスト/いばさえみ

※女性セブン2020年3月12日号
https://josei7.com/

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