2020.06.02   

YouTubeが大好評の高木ブーが「アロハポーズ」を続ける理由

 あまりの反響の大きさに、高木ブーさん本人もビックリ&大喜び。YouTubeの番組「【StayHome】高木ブー家を覗いてみよう」は、ますます絶好調である。その中で華麗な演奏と魅惑の歌声でハワイアンソングを披露し、また必ずハワイを訪れたいと願うブーさん。今回は、ハワイの言葉が持つ深い意味について教えてくれた。(聞き手・石原壮一郎)

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ハワイ語の「アロハ」には深い意味がある

 やってみると、なかなか楽しいもんだね。5月10日から始めたYouTubeの「【StayHome】高木ブー家を覗いてみよう」は、おかげさまでとってもたくさんの人に見てもらってます。「ブーさんの歌声で自粛生活のストレスが癒されました」なんて嬉しいコメントもいっぱいもらって、ああ、やってよかったなって思った。

自宅から動画でウクレレにのせた歌声とメッセージを発信しているYouTubeが大好評。。イザワオフィス公式チャンネル登録者数が10万人を超えたことで、YouTubeから表彰された。(画像はイザワオフィス公式チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCcEUYzjrepHbAe0ytBqKFDAより)

 緊急事態宣言は解除されたけど、この2か月ぐらいは、みなさんたいへんだったよね。本当におつかれさまでした。志村(けん)のことは本当に残念で悔しいけど、彼のニュースを聞いて、日本中の人が「コロナは怖い」って実感して、しっかり気を付けたっていう部分はあるんじゃないかな。ヘンな言い方になっちゃうけど、やっぱりあいつはすごいよ。

「【StayHome】高木ブー家を覗いてみよう」は、頭に【StayHome】って付いてるけど、6月以降も続けていきます。今後はゲストを招いたりもしてみようかな。ライブも早くやりたいけど、前みたいに自由にあちこち出かけられるようになるには、もうちょっとかかりそうだよね。ここで気を緩めずに、がんばっていきましょう。

 番組の中でも言ったんだけど、来年の2月には、またハワイの音楽イベント「ウクレレ・ピクニック・イン・ハワイ」に行けるといいな。ハワイの空の下でハワイアンを演奏して歌っているときは、言葉で言い表せないぐらい幸せな気持ちになるんだよね。僕はその気持ちを味わうためにウクレレに出合って、ハワイアンをやってきたのかもしれないな。

ハワイのイベントで大勢の人と一緒にウクレレを弾く高木ブーさん

今年2月に開催された「ウクレレ・ピクニック・イン・ハワイ」に出演した高木ブーさん。ウクレレで「いい湯だな」の演奏も披露した。(写真/梶田和郷)

 音楽をきっかけにハワイとつながりができたわけだけど、音楽はもちろんハワイの文化も、奥が深くて面白い。たとえば、ハワイ語の「アロハ」って言葉は、みんな知ってると思う。「こんにちは」とか「さようなら」とか、気軽な挨拶で使われてるよね。

 もともと「aloha(alo+ha)」には「正面に向き合って息をする」っていう意味があるんだって。それだけじゃなくて、5つのアルファベットそれぞれが「A=akahai(寛大)」「L=lokahi(調和)」っていう感じで、素敵な意味を持つ言葉の頭文字らしい。あとの3つは、Oが喜び、Hが謙遜、もうひとつのAが忍耐かな。

「アロハ」には「愛してる」っていう意味もあるんだけど、そういう深い意味を持った言葉だから、とっても心のこもった「愛してる」なんだよね。真剣な愛の言葉と、日常的な「こんにちは」「さようなら」が同じ言葉だって知ったときは、感動したなあ。たぶんハワイの人たちは、人と人とのつながりをそれだけ大切にしているってことなんだよね。

「ありがとう」っていう意味の「マハロ」も、気軽に使われてる言葉なんだけど、それだけじゃなくて「あなたが私の魂の中にありますように」っていう意味もある。あなたへの感謝をずっと忘れないとか、あなたがしてくれたことが私の魂を成長させてくれましたとか、そういうニュアンスなのかな。よくわかんないけど、なんかいいよね。

「アロハ」の気持ちは、言葉だけじゃなくて、ポーズでも伝えられます。僕は写真を撮ってもらうときは、いつも親指と小指を伸ばしてほかの3本を丸めた「アロハポーズ」を作る。これはハワイ発祥のポーズで、ピーサインみたいなもんかな。

親指と小指を広げたアロハのポーズをして微笑む高木ブーさん

写真を撮るときは、「アロハ」のポーズで。出演者のみなさんと。(撮影/梶田和郷)

 右手でも左手でもいいんだけど、手の甲を見せるか手のひらの側を見せるかで、ちょっと意味が違ってくるんだよね。手の甲を見せるポーズは「シャカ」で、「元気?」とか「がんばろう!」っていう意味。手のひらの側を見せるのは「ハングルース」で、「こんにちは」とか「ありがとう」とか「またね」っていう意味になる。みなさんも、ぜひやってみてください。

カメハメハ大王直系子孫から授けられたハワイアンネーム

 ハワイといえば、僕には「ホワコクワ」っていうハワイアンネームがあります。もう20年近く前になるかな、カメハメハ大王の直系の子孫にあたる人間国宝の方が、ハワイ文化の普及に貢献したってことで、光栄なことに授けてくださった。ずっとウクレレをやってきて本場のハワイに認めてもらえたっていうのが、ものすごく嬉しかったな。

「ホワコクワ」っていうのは「友だちを支え助けになる。精霊を分け与える」っていう意味らしい。ザ・ドリフターズの「第5の男」として、そういう役割を少しは果たして来られたのかな。これからもたくさんの人に、音楽を通して支えや助けになれたり、元気を感じてもらえたりするといいなと思ってます。

「僕のハワイアンネーム『ホワコクワ』に込められた意味、役割を果たして続けていきたいです」

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高木ブー(たかぎ・ぶー)

1933年東京生まれ。中央大学経済学部卒。いくつかのバンドを経て、1964年にザ・ドリフターズに加入。超人気テレビ番組『8時だョ!全員集合』などで、国民的な人気者となる。1990年代後半以降はウクレレ奏者として活躍し、日本にウクレレブーム、ハワイアンブームをもたらした。CD『美女とYABOO!~ハワイアンサウンドによる昭和歌謡名曲集~』など多数。著書に『第5の男 どこにでもいる僕』(朝日新聞社)など。大反響だった『外出自粛の夜に~ウクレレでリレー音楽会~』の再放送は、NHK Eテレで6月7日(日)午前0時30分~1時20分の予定。YouTube「【StayHome】高木ブー家を覗いてみよう」(イザワオフィス公式チャンネル内)https://www.youtube.com/watch?v=InZK8_qCOekが大好評!

石原壮一郎(いしはら・そういちろう)

1963年三重県生まれ。コラムニスト。『大人養成講座』『大人力検定』など著書多数。最新刊は『恥をかかない コミュマスター養成ドリル』。この連載ではブーさんの言葉を通じて、高齢者が幸せに暮らすためのヒントを探求している。

●毒蝮三太夫「ここで一発を期待されている」新天地でのラジオ出演

●高木ブー悲嘆「志村へ。そしてドリフターズ時代のこと」

●風吹ジュンさんインタビュー|「老いに抗わない」コロナ時代の生き方

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