2018.03.20 |暮らし   

老親の住まい、どう選ぶ?主な介護施設の特徴と費用

 ある日突然始まるかもしれないのが親の介護。しかし、“介護度”によって利用できる施設は異なり、受けられるサービスも費用も当然違いがある。例えば、住宅型有料老人ホームは介護度が進むと対応してもらえない場合もあるなど、状態によって入居の可否も変わるのだ。

 つまり、施設選びは慎重にしなくてはならない。そこで主な介護施設の特徴を、社会保険労務士の井戸美枝さんに紹介してもらった。

介護施設はどう選ぶ?(イラスト/アフロ)

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主な施設とその特徴

【民間施設】

●サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
 安否確認や生活相談サービス、食事などがついた高齢者用の賃貸住宅(管轄は国交省)。介護サービスは外注のため、別途費用が発生する。

目安となる状態:自立した生活を送れるシニア~要支援程度
月々の支払い:5万~25万円

●住宅型有料老人ホーム
 厚生労働省が管轄の介護施設でサ高住に比べ入居金は高額だが、入浴や排泄介助、家事、健康管理などのいずれかが提供される。介護サービスは別途契約。

目安となる状態:自立した生活を送れるシニア~要支援程度
月々の支払い:15万~20万円

●介護付き老人ホーム
 介護保険の指定を受け、日常生活全般の介護やリハビリなどのサービスが組み込まれた施設。看護師も24時間常駐する。

目安となる状態:自立した生活を送れるシニア~要支援・要介護
月々の支払い:15万~30万円

【公的施設】

●ケアハウス
 食事や洗濯など生活関連の介助がある。自治体の助成を受けており比較的低額で利用できるが施設数は少ない。「介護型」であれば介護サービスも付く。

目安となる状態:自立した生活を送れるシニア~要支援・要介護
月々の支払い:8万~18万円

●特別養護老人ホーム(特養)
 要介護3以上で、介護の優先度が高い要介護者が入居できる。施設職員により24時間の介護が可能。

目安となる状態:要介護3以上
月々の支払い:5万~15万円

以下の記事も参考に!

→高齢者向け施設、自分に合うのはどこ?施設別の特徴一覧

→介護サービスは案外多い!知って得する公的制度、自治体・民間の支援を紹介

Q&Aでわかる 親の老後の住まいはどう選ぶ?

Q:親が認知症で要介護2。いちばんお金がかからない施設は?

A:介護度が3以上なら特別養護老人ホームが第1候補。ただし、要介護度が2以下ならグループホームを検討して。

Q:介護はそんなに必要ないけど1人暮らしは不安だから、どこか施設に入居させたい。

A:住宅型老人ホームは要介護認定に関係なく入居可能。費用を抑えたいならケアハウスが候補だが、施設は少ない。


Q:今は病気もけがもないけど、もし何かあったら医療や介護も受けられる施設は?

A:住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅では、介護が必要になったら別途契約し、介護サービスを受けられる。


Q:民間施設と公的施設の違いは何?

A:施設の運営主体が民間事業者か自治体かによって費用に差が出ることがあるが、介護保険で利用できるサービス部分の費用は同じ。

解説:井戸美枝

年金・社会保障問題を専門とし、著書に『【図解】2018年度版 介護保険の改正 早わかりガイド』(日本実業出版社)など多数。

※女性セブン2018年3月8日号

介護に困った時はここを見て!【介護の基礎知識データベース】

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