2018.03.11 |暮らし    3

猫が母になつきません 第87話 「ひじょうじ」

東日本大震災の時、私はまだ東京に住んでいて外出先で被災し、家に帰ることができたのは真夜中でした。あの頃私は私ひとりを助ければよかったのですが、今はもうひとりと2匹をどうするかも考えなくてはいけません。実際充分な準備はできていなくて、もしものときは混乱必至です。母は「私はどうせ先が長くないんだから置いていっていいわよ」とか言いながら、カンパンを食べて「こんな美味しくないの戦時中でもなかったわよ」と文句たらたら…。それ、保存食なので食べないでください(泣)。非常時マニュアルを構築したとしても100%無視するであろうわが家のメンバーたち。結局私がしっかりするしか…、骨折中ですけど。

【作者プロフィール】
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。

次の話を読む

【この連載のバックナンバー】
第1話 「しらない」
第2話 「かたづけ」
第3話 「みかく」
第4話 「うめぼし」
第5話 「パソコンその1」
第6話 「パソコンその2」
第7話 「ない!」
第8話 「猫と母」

第9話 「けいたいでんわ」
第10話 「こっせつ その1」
第11話 「こっせつ その2」
第12話 「こっせつ その3」
第13話 「カルシウム」
第14話 「バイリンガル」
第15話 「すれちがい」
第16話 「ひとりじめ」
第17話 「かたおもい」
第18話 「ながでんわ」
第19話 「なぜここに」
第20話 「メメントモリ」
第21話 「きかない」
第22話 「スイートコーン」
第23話 「モシモシ?」
第24話 「いる!」
第25話 「ねがいごと」
第26話 「でまかせ」
第27話 「あかない」
第28話 「けいたいしない」
第29話 「できる」
第30話 「かくしんもてない」
第31話 「かくしんもって」
第32話 「こぐんふんとう」
第33話 「おさつ」
第34話 「しめる」
第35話 「ねむれない夜」
第36話 「怪談」
第37話 「そうじ」
第38話 「タイマー」
第39話 「かぎ」
第40話 「ねこにこばん」
第41話 「なつかない」
第42話 「けさないで」
第43話 「ふとん」
第44話 「さび」
第45話 「じかせい」
第46話 「おなかすいた」
第47話 「茶トラ」
第48話 「かえして」
第49話 「むかで」
第50話 「むかで─猫の場合─」
第51話 「今年もうめぼし」
第52話 「わびのごはん」
第53話 「ほんやく」
第54話 「さびのブラッシング」
第55話 「がいしょく」
第56話 「しょうじ」
第57話 「こけ」
第58話 「だかれる」
第59話 「茶トラ-その後」
第60話 「もちかえる」
第61話 「ひとりあそび」
第62話 「ハマる」
第63話 「ひみつへいき」
第64話 「にそくほこう」
第65話 「おどかしたい」
第66話 「やめない」
第67話 「かいたい」
第68話 「ねむりたい」
第69話 「あまもり」
第70話 「さびのごはん」
第71話 「うちまちがい」
第72話 「おなじです」
第73話 「ひっつき虫」
第74話 「あそんであそんで」
第75話 「ぶっとばす」

第76話 「メリークリスマス」

第77話 「おとしだま」
第78話 「ぶっとばしてみた」
第79話 「やっちまった」
第80話 「にげられる」
第81話 「むしして」
第82話 「ストレスはっさん」
第83話 「毎日アクロバット」
第84話 「しはんせいき」
第85話 「せいする」
第86話 「やぶる」

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▶コメント

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  1. イチロウ より:

    Nurarin 様 わざわざのお返事を有難うございます。

    お母様のお世話のみでも大変なのに、ご自分もお怪我で更に大変なことになられ、その上にニャンコまで保護されて、私の十数年前のようで思わずコメントしてしまいました。

    大変でしょうが、今は意識されておられないかも知れませんが、ニャンコは、力になります。

    飼い主が可愛がれば、可愛がるほどに懐いてくれます。 人間のように騙しませんので、裏表の無い愛情を飼い主に示すようになります。 我が家の長男猫は、朝には飼い主を起こし、出勤時は、見送りをせずとも、帰宅時には、必ず玄関で出迎え、リビングで椅子に座れば、膝に乗り、或は首に胴体を横たえて甘え、夜には飼い主の手枕で寝ていました。 

    名前を呼べば、ちゃんと返事を返して足許まで来て体を刷りつけて、飼い主の顔を見て眼を閉じて、愛して信頼していることを示すようになります。 

    誰でも、そのような家族を持てば、何事にも耐えて前を見て生きようとする筈です。 私も今でも、そうしています。 

    Nurarin 様には、力をくれる猫さんが二ニャンも居ますね。 

  2. nurarin より:

    作者のnurarinです。

    >>イチロウさん
    事前に引き取り契約ができるんですね。知りませんでした。
    実際に大きな災害があったら猫は逃げてしまって、
    一緒に避難は無理かもしれない、という心配もあるのですが
    あとで後悔しないよう準備はちゃんとしておかないといけませんね。

    長男猫ちゃんのお話、切ないです、、、
    でも長い時間を一緒に過ごされたことはとてもうらやましい。
    うちの猫たちにも長生きしてもらって、私もそこまでは元気に生きて
    猫たちをちゃんと看取りたいと思っています。

  3. イチロウ より:

    非常災害時に限らず、飼い主にもしもの時にでも、猫の飼育をして貰える保護団体と有料引き取り契約を締結し、飼育猫の数だけ小型のケージを用意しておけば安心。

    我が家は、三にゃんなので、その分の金銭は用意してあり、もしもの時には、引き取って貰えるようにしています。

    ただ、災害時の緊急避難は自力で出来るように、自分の体力に見合った避難用具を用意しておくことが必要でしょう。 そのためには、休日等に、近郊の山等へハイキングして体力維持に努めていますが、老齢になれば、仕方が無い、と諦めています。

    非常災害時の緊急避難に当っては、車は使えないことを前提にすることが、肝心です。 これは、自分が業務で災害時の対応をしていたことがありますので、肝に銘じています。

    あと、寝る時には、寝間着ではなく、ジャージでね。 阪神大震災の時の経験からです。

    最後に、ニャンコは、自分を助けてくれた人間を良く覚えていて、その他の人間とは違う接し方をします。 我が家の長男猫も亡母がいくら優しく接しても、私が居れば、無視していました。 二十歳目前で亡くなる時には、立てなくなった後脚を引きづり、私の足許まで這って来ました。 そして二日間介護した私を見詰めたまま亡くなりました。