2018.04.05 |ヘルス   

「つまずく」原因|何もないところで転ぶ理由は4つ!その改善法

 全身の筋肉の70%は下半身にある。そのため、加齢による筋肉の衰えは、まず、足から始まる。

「太ももの前方にある大腿四頭筋の筋肉量は、25才くらいでピークとなり、60才でピーク時の約60%に落ち込みます」(順天堂大学大学院スポーツ医学教授の櫻庭景植さん)

「つまずく理由」と「つまずかない歩き方」4つのポイント(写真/アフロ)

「つまずく」理由は4つ

 年を重ねるにつれて「足が痛い」「すぐにつまずく」などの悩みが増えるが、家にこもっていては筋力が衰え、ますます歩けない体になってしまう。平らな場所でも頻繁につまずく場合は注意が必要だ。

 つまずく原因は4つあると、『アヴェニュークリニック』副院長の澤田彰史さんは言う。

「それは、ふくらはぎと太ももの筋力低下、背筋の減少、そして、蹴る力が弱まること。改善すれば、高齢であっても、つまずかずに歩けるようになりますよ」(澤田さん)

 つまずく理由は4つある!

【1】ふくらはぎの筋肉の減少

 ふくらはぎは「第2の心臓」とも呼ばれる。歩行時にはポンプの役目を果たし、足にたまった血液などを心臓に戻しているからだ。ふくらはぎの筋肉を動かさないと血液が滞り、足はむくんで重くなる。そして歩きづらくなって、つまずきやすくなるのだ。

【2】太ももの筋肉の減少

 太ももの筋肉が減ると、膝を上げる力が弱まり、数cmの段差さえ越えにくくなる。介護情報サイトを運営する『大だい幸こう』が「高齢者はなぜ転びやすいのか?」を調査、約200人に「転んだ時の気持ち」を聞いたところ、約43%の人が通常の状態での転倒を体験した。

【3】背筋の減少

 背筋が減ると猫背になり、重心が前方に傾く。足が持ち上がりにくくなり、視点も下がるため転びやすくなってしまう。下を向き、歩幅や腕の振りが小さく、つま先から歩く・これが高齢者に多い歩き方だ。顔を上げるよう意識して。

【4】蹴る力が弱まる

 太ももとふくらはぎ、足全体の筋肉が減ると、足を上げる力が衰え、つま先も上げづらくなるので“すり足”で歩いてしまう。グラフの「筋肉量の変化率」を見ると、60才前後で筋肉が激減している。

オススメの改善法とは

 腕を振って大股で速く歩くなど、澤田さんが勧める改善法は以下のとおり。どこでもできるので実践したい。歩き方のポイントは4つある。

●大股歩きでふくらはぎを刺激

 歩行時に歩幅が小さいのは、膝が上がっていない証拠。小股の場合、筋肉を使わなくても歩けるので筋肉が弱まり、ますます膝が上がらなくなる。いつもより1足分前に足を出すよう心がけ、ふくらはぎを刺激し、むくみを解消しよう。

●坂道や階段で太ももを鍛える

 太ももの筋肉を鍛えるには坂道や階段が◎。上るだけで平地に比べ、負荷は2倍以上(下りで約1.2倍)に。澤田さんは、階段を積極的に上り下りして半年間で体重を82kgから64kgまで減量したそうだ。階段では顔を前に向けて歩いて、効果を高めよう。

●腕を後ろに深く引いて肩甲骨を動かす

 歩行時に腕をリズミカルに後ろに振るイメージで歩くと、肩甲骨が動くため猫背防止に。さらに、背筋が刺激され、血行の改善にもつながるため、肩こり予防にもなる。肩甲骨を意識して動かすと骨盤も連動して動くので全身の筋肉を鍛えられる。

●速く歩けば蹴る力が強くなる

 歩行時に地面を蹴る力が弱まると、足が地面からあまり離れないので、つまずきの原因になる。改善するには速く歩くこと。速く歩くには足の指で思いきり地面を蹴る動作が必要なので、地面を蹴る力がつく。

 他にも、家の中でできる運動がある。

家でできる動作は?

「筋肉は動かすことで強化されていきます。動かし慣れていない人は、椅子に腰かけ、膝を上げてまっすぐに伸ばして下ろす。この動作を繰り返すだけでも、足の筋肉を鍛えられます」。

 この動作を左右10回ずつ合計20回(1日の目安)行おう。

「キツすぎず、やさしすぎない“ぎりぎり会話ができる程度”の負荷をかけた運動を、まずは1日8分間、週7日行ってみてください。1回30分であれば週2回でOKです」

 約1か月で体の変化を実感できるそうだ。

※女性セブン2018年3月29日・4月5日号

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