公開日:2021.01.02 / 更新日:2021.01.05   

年金を受給するシニアの確定申告には【e-Tax】がおすすめの理由

 年金受給する人の確定申告は、e-Tax(イータックス)で申請すれば、郵送などによる申告よりも1か月早く、1月4日から受付開始となる。お正月休みの時間があるときに準備をすすめてみてはいかがだろうか。手順をファイナンシャルプランナーの大堀貴子さんに解説いただいた。

確定申告はシニアこそe-TAXがおすすめ…(写真/GettyImages)

シニアにe-Taxはおすすめ!

 年金受給者の中で確定申告が必要な人は、e-Taxにチャレンジしてみよう。シニアの人には、コロナ禍の感染予防のためにも税務署に行かずに自宅で確定申告が済むe-Taxはとくにおすすめだ。

→年金受給者の確定申告|確定申告不要制度はあるが、申告しないと損する7つのケース

 e-Taxとは、パソコン、スマホを使って、インターネットによる電子申告ができる仕組みだ。

 マイナンバーカードを持っている人は、ICカードリーダライタまたはマイナンバーカード読み取り可能なスマホで本人確認の上、指示通りに申告すれば簡単できる。

 マイナンバーカードがない場合は、事前に税務署で対面による本人確認後発行されるIDとパスワードで申請できる。いずれにしても、確定申告シーズンの2月15日~3月16日は混むため、コロナ感染予防のためにも、混雑する期間を避け、早めに準備しておくのがおすすめだ。

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e-Taxで確定申告に必要なもの【準備】

・源泉徴収票

 1月中旬に年金の合計額と源泉徴収額を示した源泉徴収票が届く。

・マイナンバーカード

 申請時に設定した利用者証明用のパスワード、署名用電子証明書のパスワード、券面事項入力補助用パスワードが必要になる。マイナンバーカードがない場合は、事前に税務署にて対面による本人確認を行い、IDとパスワードを発行してもらう。

・対応するスマホまたはICカードリーダライタ

 マイナンバーカード対応のスマホ※で、「マイナポータルAP」を事前にインストールして、マイナンバーカードを読み取れば申告書をスマホで申請できる。ICカードリーダライタは2000円程度でインターネット、家電量販店などで購入できる。

※マイナンバーカード対応機種:iPhone7以降、Androidの230

※参考/マイナポータル
https://myna.go.jp/SCK0101_01_001/SCK0101_01_001_InitDiscsys.form

・専用ソフト(無料、1月初めにダウンロード可能)

 e-TAXのホームページから新しい年の確定申告用のソフトがダウンロードできるようになるため、事前準備としてソフトをスマホまたはパソコンにダウンロードする。初回なら住所などの利用者情報を登録する必要がある。

・保険料の払込証明書

 10~11月頃に送付される保険料の払込証明書は、保険料の控除に利用する。

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e-Taxで確定申告をしてみよう【手順】

※参考/令和2年確定申告特集(2021年1月4日更新)

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/index.htm

【1】確定申告用のソフトをダウンロード

e-Taxサイトから専用のソフトをダウンロードしておく。

https://www.e-tax.nta.go.jp/

【2】マイナンバーカード認証

 マイナンバーカードの読み取り、電子証明書暗証番号4桁を入力して認証する。

【3】【作成開始】

 【作成開始】をクリックして進める。

 その後、マイナポータルと連携するかどうかの選択画面が出てくるので、「マイナポータルと保険会社の連携している」「住宅ローン2年目」に該当しない場合は、連携しないを選択する。

【4】源泉徴収票の内容を入力

 源泉徴収票の図が表示されたら、表示通りに入力するだけだ。

イータックスの入力画面

【5】所得控除を入力

【医療費控除】【生命保険料控除】【地震保険料控除】【扶養控除】等の各種控除を入力。

 保険料払込証明書に、新制度か旧制度か記載されているので、それぞれ選択。保険料控除の種類も記載されているため示される図の通りに入力する。
扶養する配偶者や親族の収入なども入力する必要がある。

【6】入力終了し、データを送信すれば完了!

 最後に控えとして印刷する書類に郵送すべき必要書類が記載されているので、管轄の税務署に郵送する。郵送先も印字されているため、それを切って封筒に貼って送る。

 e-Taxでの確定申告であれば、ソフトがダウンロードできるようになる1月初めには申告を開始することができる。

 年金の源泉徴収票が届くのが1月半ばなので、届いたら確定申告が可能となり、2月までには税金の還付を受けられる可能性が高い。

 なお、確定申告することにより、住民税の申告も同時に行うことになるため、翌年度の住民税が減る人もいるだろう。

医療費控除は先にしておくと便利

 医療費や一般医薬品をたくさん使った人は、「医療費控除」と「セルフメディケーション税制」をしておくといい。

 これらは申告時に明細の入力が必要となる。事前にe-TAXホームページに、専用のエクセルシートが用意されているため、ダウンロードしてそこに入力しておき、申告時にはアップロードするだけにしておくと便利だ。もちろん、申告時に都度入力することも可能だ。

 新型コロナウィルス感染症の防止のためにも、インターネットで全て手続が済むe-TAXに挑戦してみよう。

 もし、わからないときは管轄の税務署に電話すると丁寧に答えてくれる。ただし、2月中旬以降は電話も混み合うため、源泉徴収票が届く1月に手続を始めるのがおすすめだ。

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文/大堀貴子さん

ファイナンシャルプランナー おおほりFP事務所代表。夫の海外赴任を機に大手証券会社を退職し、タイで2児を出産。帰国後3人目を出産し、現在ファイナンシャルプランナーとして活動。子育てや暮らし、介護などお金の悩みをテーマに多くのメディアで執筆している。

●兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし「第40回 確定申告に必須のアレを入手する」

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