2018.06.16 |暮らし   

「皮脂」「カレー」「果汁」「化粧」「血液」汚れ別、落ちやすい洗剤&洗い方

 闇雲に洗濯機で衣類を洗う人も多いかもしれないが、実は汚れの原因によって使うべき洗剤は異なる。そこで、汚れの種類別の洗濯法を紹介しよう。

”汚れの原因”と”落ちやすい洗剤”には相性があった! 紹介する5つの落とし方を知れば、たいていの汚れはキレイになるはず。

皮脂汚れ

●使うべき洗剤→オリジナル洗剤(台所用洗剤+粉末&液体酸素系漂白剤)

 襟や袖口についた皮脂による黄ばみや黒ずみには3種の洗剤(台所用洗剤、粉末の酸素系漂白剤、液体の酸素系漂白剤)を混ぜたオリジナル洗剤が効果的。これでこすり洗いし、スチームなどで温める工程は、“汚れ落としの基本パターン”と、覚えておいて。

どんな汚れも基本は「オリジナル洗剤」を活用


●落とし方の手順

【1】油やたんぱく質を分解する「粉末の酸素系漂白剤」と、その漂白力を高める「液体の酸素系漂白剤」、そして、油汚れを落とす「台所用洗剤」をほぼ同量で混ぜてオリジナル洗剤を作る。
【2】気になる汚れにオリジナル洗剤をつけて、歯ブラシでこする。

【3】汚れと洗剤がなじんだら、アイロンを浮かせて汚れの数cm上からスチームを当てる。

【4】水や湯で洗剤を洗い流し、洗濯表示に従って丸洗いする。
【5】まだ汚れが落ちていなかったら、再度【1】~【4】を繰り返す。

※同じ方法で落ちる汚れ

・洋服の襟や袖ジミ、汗ジミ全般
・ワイシャツ、Tシャツ、綿パンツの黄ばんでいる服全般

カレー汚れ

●使うべき洗剤→台所用洗剤

食品の油汚れは台所用洗剤が分解


 食器についた油を落とせるということは、衣類についた油も落とせるというわけ。ただし、スパイスの多いカレーの場合、植物の色素がシミになって残ることも。その際は、次の「果汁汚れ」の落とし方を参照して。

●落とし方の手順

【1】台所用洗剤を汚れに直接塗り、汚れの表面がふやけるまで歯ブラシで叩いてこするを繰り返す。
【2】「皮脂汚れ」で使ったオリジナル洗剤を歯ブラシにつけ、汚れの外縁から中心に向けて叩く。下に敷いたタオルに汚れを移すイメージで。


【3】再びオリジナル洗剤を汚れにつけ、歯ブラシの毛を斜めに寝かせ、上下左右にこする。
【4】アイロンを浮かせて汚れの上からスチームを当てる。1度すすぎ、洗濯表示通りに丸洗いする。
【5】汚れ落ちが不充分なら【1】~【4】を繰り返す。

※同じ方法で落ちる汚れ

・焼き肉のタレ
・ミートソース
・ラーメン
・食べこぼし全般

果汁汚れ

●使うべき洗剤→クエン酸

タンニンによる汚れはアルカリ性と酸性で攻める

 植物の渋み成分であるタンニン。この汚れは、アルカリ性のオリジナル洗剤で洗ってから、酸性のクエン酸をつけると、化学反応によって落ちる。クエン酸の代わりに酢酸(酢)を使ってもOK。

●落とし方の手順

【1】オリジナル洗剤を歯ブラシにつけ、汚れを叩いたりこすったりし、アイロンを浮かせて汚れの数cm上からスチームを当てる。
【2】小皿に水を少量入れ、小さじ1杯のクエン酸を溶かし、歯ブラシで汚れにつける。アイロンを浮かせて汚れの数cm上からスチームを当てる。


【3】クエン酸を湯や水で流す。次にオリジナル洗剤を使う時に効果が出るよう、ここでクエン酸をしっかりすすぐこと。
【4】再び【1】を行ったら、湯や水ですすいで洗剤を落とし、洗濯表示に従って丸洗いする。

※同じ方法で落ちる汚れ

・野菜ジュース
・カレーのスパイス
・赤ワイン、コーヒー、ココア、紅茶
・ジャムなど

化粧汚れ

●使うべき洗剤→クレンジングオイル+ベンジン

 化粧による汚れは、メイクを落とすのと同様、クレンジングオイルが効く。油で油を取るクレンジングオイルは、油を分解するベンジンより落とす力は弱いが、生地にあまり負担がかからない。

クレンジングオイルは生地への負担が少ない

●落とし方の手順

【1】歯ブラシに台所用洗剤をつけて、化粧の汚れ全体に塗りこむ。この時、洗剤を少量の湯で薄めるとつけやすい。
【2】クレンジングオイルを汚れに直接塗る。その後、生地をひっくり返して、汚れの裏から歯ブラシで叩いて、タオルなどに汚れを吸わせる。これで落ちなければ、ベンジンと台所用洗剤を同量で混ぜ合わせたものを歯ブラシにつけ、汚れの表面を軽くこする。


【3】残った汚れは、針で表面をつつき、再度ベンジンをつけた歯ブラシで叩く。これで、洗剤が繊維の奥に浸透しやすくなる。


【4】水や湯で洗剤をすすぐ。汚れが落ちていなければ、【1】~【3】を繰り返す。
【5】汚れが落ちたら、洗濯表示に従って丸洗いする。

※同じ方法で落ちる汚れ

・化粧品のシミ全般
・クレヨンや色鉛筆
・油ジミ全般

血液汚れ

●使うべき洗剤→酸素系洗剤+粉末&液体の酵素系漂白剤

血液はたんぱく質汚れ。これには、酸素系漂白剤や洗剤が効果的。時間が経つと、乾燥してかさぶたのように固まってしまう。そんな時は、針で汚れをつついて洗剤を浸透させると、効果が出やすくなる。

時間が経って固まった血液は針でつついて洗剤を浸透させる

●落とし方の手順

【1】酸素系洗剤と粉末、液体の酸素系漂白剤の3種をほぼ同量ずつ混ぜた液を血液汚れにつけたら、歯ブラシでこすらずにトントン叩く。ここではこすらないこと! 次に、アイロンを浮かせて汚れの数cm上からスチームを当て、その後、湯や水ですすぐ。
【2】汚れが残っていたら、針でつつく。衣服に穴を開けない程度の力でOK。血液に、洗剤を通しやすくするイメージで。
【3】再度、【1】の混合液か「オリジナル洗剤」を塗って叩き、アイロンのスチームを当てる。


【4】まだ落ちなければ小皿に水を少量入れ、小さじ1杯のクエン酸を溶かしたものをつけ、歯ブラシで叩く。

※古い血液の中には汚れが落ちないものもある。漂白剤が周りの色まで抜いてしまうこともあるため、無理は禁物

【5】アイロンを浮かせて汚れの上からスチームを当て、すすぎ、洗濯表示に従って丸洗いする。

※血液汚れの豆知識

 時間が経って茶色になった血液は、一見するとなんの汚れかわからないことも。汚れが血液かどうか知るには、液体の酸素系漂白剤をつけてみて。泡が出てきたら血液汚れ。これをルミノール反応という。

泥は水での予洗いNG 血液は水で予洗いを!

「泥汚れを、最初に手で水洗いするのはNG。なぜなら、水と一緒に繊維の奥に泥が入り込んで落ちにくくなるから。液体の衣料用洗剤をつけてなじませ、洗濯機で洗って」(ライオンお洗濯マイスター・大貫和泉さん)

 一方、ついたばかりの血液汚れは逆。まず40℃以下の“水”で洗おう。湯だと血液中のたんぱく質が固まって落ちにくくなる。

注意事項

※汚れを落とす際は、どんな洗剤を使う時も必ず、汚れの下にタオルを敷くこと。

※オリジナル洗剤は使う粉末と液体の酸性系漂白剤は、ともに塩素系不可。

※オリジナル洗剤は漂白剤がベースのため、色が濃いものには不向き。色が抜けないかテストしてからやろう。

教えてくれた人:宇井直樹さん

クリニーんぐ店店主。シミ抜き流派「不入流」で修行。現在はクリーニング店を経営しつつ、クリーニング業務従業員の指導も行う。

※女性セブン2018年6月21日号

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